河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

2018年度入試の問題分析

記述式および選択式で、I期A日程について、2018年度は6題27問(解答欄は計85)であった。2017年度は6題24問(解答欄は計85)、2016年度は6題32問(解答欄は計81)であったから、小問数、解答欄数ともほとんど変わらないが、2018年度は字数指定の記述問題が2問出題された(それぞれ40字以内、35字以内)。

分量は試験時間に対してほぼ適正である。

I期A日程について、2018年度は細胞(細胞説、顕微鏡観察、細胞小器官)、植生(遷移、光-光合成曲線)、生態系(生態系のバランス)、体内環境の維持(肝臓、循環)、動物の環境応答(筋収縮)、生殖(染色体、減数分裂)、遺伝子(DNAの構造)、植物の環境応答(植物ホルモン)の分野から出題された。2017年度は遺伝子(細胞周期)、代謝(同化と異化、ATP)、植生(バイオーム)、動物の環境応答(動物の行動、フェロモン)、植物の環境応答(発芽、植物ホルモン)、生殖(染色体、減数分裂、連鎖と組換え)、2016年度は代謝(同化と異化、ATP、酵素)、生態系(エネルギーの流れ、食物連鎖、物質の循環)、遺伝子(遺伝暗号、遺伝情報の発現)、体内環境の維持(血糖量調節)、生殖(減数分裂、ゲノム)、植物の環境応答(光屈性、重力屈性)、動物の環境応答(筋収縮)の分野から出題されている。全体的にみて出題に偏りはない。

すべて入試の基礎~標準的なレベルの問いであり、記述問題や論述問題、計算問題が非常に少ないため、取り組みやすい。

I期B日程も分量、出題分野、難易度などは大差ない。

2019年度入試対策・学習アドバイス

教科書で基本知識を繰り返し確認しよう

高校教科書の知識が、各分野から幅広く出題されているので、苦手分野を残さないように、まんべんなく知識を確認しておく必要がある。知識に不安を感じる分野があれば、十分な時間を割いて高校教科書を繰り返し熟読しておくとよい。用語の確認には、教科書の巻末にある索引を活用するとよい。何度も目を通して知らない用語がないようにしておくのである。参考書などを用いた学習は原則として不要である。

基礎~標準レベルの問題集で問題演習しよう

すべて入試の基礎~標準レベルの出題であるから、あまり難しい問題集を演習しても効率的な学習はできず、効果は期待できない。「中間・期末試験対策」と銘打った基礎~標準レベルの問題集の方が知識の確認にも役立つので、まずはこのような問題集を徹底的に演習する方がよい1冊の問題集を、誤った問いや不安のある問いに印をつけながら、全分野を通してやや短い期間で演習し、印をつけた問いを教科書で確認しながら再度演習すると効率よく問題演習ができる。余力があれば、2冊目、3冊目…と進めてもよい。

標準レベルの入試問題集にチャレンジしよう

記述問題の対策としては入試問題集を解くことをおすすめする。あまり難しい国公立大学理系用の問題集を演習する必要はなく、標準レベルで問題数のそれほど多くない入試問題集がよい。学校用問題集も手元にあれば役に立つ。過去問の練習も過去3年分ほどやっておきたい。