河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

関東学院大学の入試は様々な方式があるが、ここでは前期日程の国語入試を分析する。大問3題のうち2題が現代文で、3題目も現代文と古文の選択方式になっているので、現代文だけで受験することも可能。読解問題は主に評論、随筆が出題され、文章の長さは、2014年度は5,500字を超える長文も出されたが、2015年度以降は減少傾向で、2017年度は2,400~2,800字ほどになっていた。2018年度は5,000字を超えるものもあったが、全体的には1,500~2,500字程度のものが多く、字数は減少傾向にある。文章の内容は、2015年度以降は随筆が増加し易化したが、2018年度は和歌や詩を引用した文章や文学理論もあり、受験生にはやや難解だったと思われる。設問は、漢字・慣用句などの語彙(ごい)力を問う問題や、空欄補充、傍線部説明や内容一致問題、脱落文補充など一般的なものだが、2015年度はタイトルをつけるものや文学史が出題され、2016年度には表現の特徴や技法を問うものもあり、2018年度も文学史や文法が出題された。解答はすべてマークセンス式。

2019年度入試対策・学習アドバイス

単語の意味を正確に理解しよう

現代文の勉強の落とし穴は、英語や古文と違ってただ文を読むだけならできるが、単語の意味を正確に理解しないで読んでいるので、読解力はまったくついていないことが多いということだ。空欄補充も含めて、単語の意味を正確に理解しているかどうかを問う出題が多いので(2017年度は「皮肉」「精悍」、2018年度は「分水嶺」「烙印を押す」の文中での意味が問われた)、まずは単語の正確な意味を理解していきたい。選択肢問題でも、本文の意味と選択肢の文章が合致しているかどうかを理解するためには、正確な単語の理解が必須であり、曖昧な理解のままだと間違った選択肢を切れない。入試の評論文で使われる単語は、受験生が日常会話で使っている日本語とは語彙(ごい)も用法もまったく異なる。日本語だから単語の意味はわかって当然と思い込まずに、曖昧にしか理解していない単語は辞書で調べ、例文とともにノートに書き出して英単語と同じように学んでいってほしい。

漢和辞典を活用して覚えよう

漢字・四字熟語・慣用句などの語彙(ごい)力を問う問題も多く出題され、例年、漢語に関する知識もよく問われている。日本語の多くの単語は、漢字二文字や三文字で組み立てられている。その単語を漢字一文字一文字に分解して、それぞれの漢字の意味を漢和辞典で調べ、その意味と用例をノートに書きためる学習をしていこう。漢字一文字一文字の意味を正確に理解できていれば、その漢字を使ったほかの単語や四字熟語なども理解できるようになり、文章読解にもつながる。

評論文を要約してみよう

タイトルをつける問題や、文の主旨を問う問題も出題されているので、その対策もしたい。そのためには、標準的な問題集を使って、筆者が何についてどのように述べているのかという文章の大まかな主旨を捉え、その主旨に沿ったキーワード、キーセンテンスをノートに書き出し、対比・言い換え・因果の関係で整理する。さらに、キーワードやキーセンテンスの間に、文章全体の流れが明確になるような接続語を入れ、論理的な構成をつくり、200字程度で要約文にまとめてみよう。