河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

給費生試験、一般入学試験、いずれの場合も「国語」のなかで、大問2題で、1題が現代文(もう1題は古文)。すべてマークシート方式、空欄補充、傍線部内容説明、本文趣旨判定が中心。また、読解問題のなかで、漢字の書き取り、読み取り、慣用句の意味など語彙(ごい)力が主に問われており、文学史や文法知識は取り上げられていない。

読解問題は、問題文が、自己実現や現代日本が抱える課題といった、受験生には比較的読みやすい内容で、量も決して多くはないので、古文と合わせて70分での完答が十分可能。

2019年度入試対策・学習アドバイス

語彙(ごい)力の向上→読解力の向上

前述したように、読解問題全般をみても、語彙(ごい)に関する十分な理解が正答を導く決め手になる場合が少なくないので、理解が曖昧な語句をそのままにしないように日々心がけよう。漢字問題集などでは、書き取り、読み取りにとどまらず、例文理解と併せて意味の正確な把握までをめざすこと。また、漢字の書き取り問題は、センター試験とほぼ同一形式のものが出題されるので、センター試験の過去問も活用するとより効果的だろう。

設問読解力を高め、得点アップにつなげよう

どんな形式の問題に対しても、出題者を無視することはあってはならない。その設問趣旨に沿った適切な読解を心がけ、その内容を根拠に選択肢を点検するようにしよう。選択型の読解問題を苦手とする受験生には、先に選択肢文を見てしまう、はじめに目をつけた選択肢を自分の答えと決めてしまい、その後にその選択肢の内容に合うように本文を読んでしまう、設問をよく読まずに傍線部の直前直後だけを見て答えを出すなどといった「誤答グセ」がある。読解作業のスタートは設問理解から!を徹底させること。さらに、問題演習の際、解き終わってすぐ答え合わせをするのではなく、自分の答えが出るまでの途中経過を再現したようなメモを残し、解説文を読み比べるような学習スタイルを定着させることによって、前記のような「誤答グセ」を克服するようにしよう。

空欄補充で差をつけよう

神奈川大学の文章題には空欄補充問題が非常に多い。苦手なままだとライバルに差をつけられてしまうかもしれない。だが、きちんとした解答手順を身につければ、逆に大きく差をつけることができるところでもある。空欄前後の文脈のチェックをおこたらずに、答えのヒントになる要素を見つけるように。また、評論用語、慣用句、接続詞、副詞など、選択肢で取り上げられやすい表現に対し的確な判断ができるよう、普段から語彙(ごい)力を鍛えておくようにしよう。

どのようなジャンルにも対応できるような「読み」の力の確立を

どの大学においても、かなり高い確率で出題される評論文は、受験生が普段慣れ親しんでいない内容が取り上げられているうえに、表現がいちいち難解であるから、多くの受験生が苦手意識を持ち続けていることだろう。しかしながら、本試験では自分の関心の有無や得手不得手で文章を選べないのだから「自分にとって読みづらい文章が出てくること」を想定して、一度取り組んだもののなかで読みづらさを感じた文章で大意をつかむ練習を復習の作業として行うことで、実践的な読みの力を身につけていこう。