河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

大問2題(現代文1題、古文1題)。設問数が14〜16、すべてマークシート方式、空欄補充、傍線部内容説明、本文趣旨判定が中心の出題パターン。いずれも例年どおり。知識問題は、漢字の書き取り、読み取り、慣用句の意味など語彙(ごい)力が問われ、文学史の知識問題は出題されていない。読解問題は、上記のとおり設問数が多いものの、問題文が「自分探し」「学びとは」といった受験生には読みやすい内容で、量も決して多くないので、古文と合わせて70分での完答が十分可能な、標準レベルの出題といえよう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

空欄補充を得点源にしよう

神奈川大学の文章題には空欄補充問題が非常に多い。苦手なままだとライバルに差をつけられてしまうかもしれない。だが、きちんとした解法手順を身につければ、逆に大きく差をつけることができるところでもある。空欄前後の文脈のチェックをおこたらずに、答えのヒントになる要素を見つけるように。また、評論用語、慣用句、接続詞、副詞など、選択肢で取り上げられやすい表現に対し的確な判断ができるよう、不明な語句をカード化していつでも覚えられるような工夫をして、普段から語彙(ごい)力を鍛えておくようにしよう。

語彙(ごい)力の向上→読解力の向上

前述したように、読解問題全般をみても、語彙(ごい)に関する十分な理解が正答を 導く決め手になる場合が少なくないので、理解が曖昧な語句を曖昧なままにせぬよう日々心がけよう。漢字問題集などでは、書き取り、読み取りにとどまらず、例文理解を通じて意味の正確な把握までをめざすこと。また、漢字の書き取り問題は、センター試験とほぼ同一形式のものが出題されるので、センター試験の過去問も活用しよう。

本文読解力と同時に設問読解力を高めよう

どんな形式の問題に対しても、出題者を無視することはあってはならない。その設問趣旨に沿った適切な読解を心がけ、その内容を根拠に選択肢を点検するようにしよう。選択型の読解問題を苦手とする受験生には、ついつい先に選択肢文を見てしまう、自分が選びたい選択肢を先に決めてしまいその後にその選択肢の内容に合うように本文を読んでしまう、設問をよく読まずに傍線部の直前直後だけを見て答えを出すなどの「クセ」がある。「読解作業のスタートは設問理解から」を徹底させること。さらに、問題演習の際、解き終わってすぐ答え合わせをするのではなく、自分の答えが出るまでの途中経過を再現したようなメモを残し、解説文と読み比べるような学習スタイルを定着させることによって、前述のような誤答グセを克服しよう。

幅広いジャンルに対応できるような「読み」の力の確立を

どの大学においても、かなり高い確率で出題される評論文は、受験生が普段慣れ親しんでいない内容が取り上げられているうえに、表現がいちいち難解であるから、多くの受験生が苦手意識を持ち続けていることだろう。しかしながら、本試験では自分の関心の有無や得手不得手で文章を選ぶことはできないのだから「自分にとって読みづらい文章が出てくること」を想定して、試験本番に向けて準備することが必要である。一度取り組んだもののなかで読みづらさを感じた文章を活用し、大意をつかむ練習を復習の作業として繰り返し行うことで、実践的な読みの力を身につけよう。