河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

試験時間は、獣医学部の獣医学科と動物応用科学科はともに60分、生命・環境科学部の一般A・B・Cはいずれも2科目で120分である。

解答様式は、獣医学部も生命・環境科学部も全問マークシート方式である。大問数は、獣医学部が8題であり、生命・環境科学部が5題である。また、小問数は、獣医学部では獣医学科が25問であり、動物応用科学科が26問であり、生命・環境科学部は33〜35問である。解答形式は、文章中の空欄にあてはまる用語や下線部に該当する用語を選択するものや、5つ程度の文章題から正しいものや誤ったものを選択させるものがほとんどである。

選択肢の解答数であるが、生命・環境科学部では解答数がひとつに限定されているものの、獣医学部では解答数が指定されておらず、正しいものや誤ったものがひとつとは限らず、正解を複数解答しなければならないという設問がかなり含まれている。

こうした問題では、すべて正しく選択できて得点できるというのが一般的であるから、その分難度が高くなる。しかも、逆にひとつだけ選べばよいもので複数選択してしまえば失点するという危険もある。

出題分野は多岐にわたり、生物基礎および生物からまんべんなく出題されている。特徴的な出題は、獣医学科では人工膜小胞リポソームを用いた実験とBMPがアニマルキャップに及ぼす影響に関する出題であり、動物応用科学科では細胞接着に関する出題である。また、生命・環境科学部では一般Aの水晶体の誘導と遺伝子に関する出題である。

2018年度入試対策・学習アドバイス

正確な知識が大前提である

獣医学部では、やや細かめの知識を幅広く要求されるような出題が含まれるため、知識を正確に身につけておくことが最も重要である。ただし、教科書の内容を超えるような知識はほとんど要求されないので、教科書の精読を学習の中心に据え、コラム欄や欄外の注意書きなども飛ばさずに目を通しておく必要があるだろう。余裕があれば図表なども活用して多角的に知識を確認するようにしておきたい。

生命・環境科学部では、教科書レベルの知識をもとに、教科書記載の実験なども丁寧に理解していく必要がある。知識は細かすぎるということはないので、教科書は通読レベルでよいが、苦手分野もしっかり学習しておきたい。

教科書準拠の問題集で知識の定着を

教科書を読むことに加え、手持ちの教科書準拠の問題集を繰り返すことで知識の定着をはかっていきたい。知識問題への対策では、例題・基本問題の反復が有効である。学習の際には、まず例題だけを通して演習し、全体像を把握してしまいたい。その後基本問題を通して演習し、ムラのないようにしておけばよいだろう。さらに、余力があれば自信のない分野について学習問題まで目を通しておきたい。

獣医学部では正確な知識を身につけていることが絶対条件なので、曖昧な知識などについてはカードを利用するなどして、こまめに確認作業を繰り返せば効果的である。

生命・環境科学部では、実験考察問題への対策として、教科書準拠の問題集の学習問題にある実験考察問題の習熟が必要である。その際、実験の意味や手順についてもしっかり身につけておきたい。