河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

物理

2018年度入試の問題分析

大問4題の構成からなり、すべてマークシート方式である。全体的な難易度は、公式や用語の定義と意味を覚えているだけで解けるような基本的で易しめの問題と、いわゆる標準レベルの問題が多くある一方で、典型的とはいえず、知らなければ解けないような難しく感じるであろう問題も一部あった。大問は4題で、出題分野は2014年度以降、力学、電気と電磁気、波動、熱の4分野から各1題ずつ出題されていたが、2017年度は熱分野に変わって原子分野から出題され、2018年度は、力学2題、波動1題、電気と電磁気の融合から1題と、例年と異なる範囲からの出題であった。力学分野は2題とも基本的な問題と標準的な問題がほとんどであった。レンズの問題が2015年度から4年連続で出題されたが、この問題は、典型的とはいえない問題で、知識も必要であり、難しい。電気と電磁気の問題はモータのモデルの問題であった。2018年度は出題されなかったが、今後、熱や原子の分野からの出題がないとは限らないので、幅広く学習することが大事である。

2019年度入試対策・学習アドバイス

基本を確実に身につける

まずは、教科書の内容をしっかり理解することが大事である。教科書をしっかり読み、用語や定義などの知識を確実に覚えよう。また、物理法則や公式も確実に覚え、式の意味を理解したうえで使えるようにしていこう。例えば、ばねの弾性力がkxという公式を覚えていても、xがばねの長さかそれともばねの伸縮の長さなのかを正確に覚えていないと、公式を正しく使うことはできない。だから、公式で使われる文字が何を表しているのか確実に覚えていこう。それができたならば、できる限り公式や法則を丸暗記でなく導けるようにしたい。これにより理解も深まり、いつどの法則を使うべきかが、より確実にわかるようになる。

基礎レベルの問題集のマスター

基礎レベルの問題集(教科書傍用問題集で十分)を1冊は仕上げたい。法則や公式を確実に理解した後は、問題演習で練習を積んで実践力をつけていこう。まずは、公式を正しく使えるかどうかをチェックするような、簡単な問題から練習していこう。わかったつもりでも、実際に使ってみるとなかなか正しく使えない、間違えてしまうといったこともあるかもしれないが、解答をじっくり読むことで、自分の理解と正しい考え方のズレを確認し修正していこう。理解が曖昧だと感じたら、教科書などをもう一度じっくり読むことも効果的である。次のステップは、公式をいつ使うべきかを確実に判断できるようになることである。そのために、教科書や問題集の例題や演習問題等を通して、問題で問われている現象を考え、その現象で使える公式・法則を、明確な根拠を持って判断して解答する練習をしてほしい。問題で問われた現象を図に描いてみたりして、どんな現象なのかを丁寧に考える癖をつけることが大事である。問題を解いたら、解説を熟読し、考え方が正しいか確認すること。解説を読むことで、思わぬ弱点や穴を見つけることもあるので、答えの丸つけだけで終わらせないようにしよう。特に、間違ってしまった問題の解説を読み、この問題はこの公式を使えばできると納得しただけで終えず、なぜその法則や公式を使って解くべきなのかを明確にし、必ず自力で解けるようにしよう。