河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

2018年度入試の問題分析

2018年度の問題数は、大問5題、小問47問であり、これは2017年度までの傾向を踏襲した形になっている。2013年度のみ小問数が増加しているが、2014年度以降はそれ以前の数に戻っている。少なくない小問数なので、入試本番での解答に際しては時間配分にも注意が必要である。大問1が古代、大問2が中世、大問3が近世、大問4、5が近代という構成になっている。解答方式は記述方式と記号選択からなっており、選択式が20問前後であるのに対し記述式が30問前後と、記述式が多くなっている。選択式では、用語選択を基本としながら、文章正誤問題や史料の年代を問う出題がみられる。リード文中の空欄補充問題の比率は40%~50%にもなっている。時代別に見ると、原始から戦後まで広く出題される。原始からの出題がない、あるいは戦後からの出題がない、また史料問題は出題されない、という年もあるが、その次年度には出題されるなどということも多く、学習をおろそかにすることはできない。難易度については、問われている内容の大半は教科書レベルの標準的な知識で解答できるが、詳細な知識を問われる場合もある。標準的な問題で失点をしないことが重要となる。

2019年度入試対策・学習アドバイス

教科書を中心に学習したい

入試では、標準レベルの問題を確実に得点することが大切である。教科書中心の学習を心がけ、基本事項を正確に確認しておきたい。過去には教科書に掲載されているグラフを利用して出題されたことがあるが、普段から細部までしっかり教科書を確認しておかなければ正解を導くのは難しい問題であった。ぜひ、教科書を利用した丁寧な学習を心がけるようにしてほしい。また、記述式の問題が多いため、歴史用語は漢字なども正確に書けるよう実際に「書く」学習が欠かせない。歴史用語を記述させる問題では字数指定があることが多いが、この指定は解答を導き出すヒントとしても活用したい。

文化史で確実に得点したい

文化史が大問で出題されることが多いなど、文化史の比重の高さは学習院女子大学の特徴のひとつともいえる。文化史の出題範囲も原始から近現代まで幅が広いが、決して詳細な用語の知識を要求するのではなく、教科書レベルの知識があれば解答できる問題である。苦手な時代などをつくらないように、丁寧に学習を進めることが大切である。文化史の学習が十分にできているか否かは得点に直結する部分でもあり、早めの対策を行ってほしい。

近現代史は得点に結びつけたい

学習院女子大学は近現代史が小問で計20問出題されるなど、明治~昭和戦前までが出題されることが多い。2017年度は明治時代が出題されず、近現代合計で10問と例年に比べ大幅に数が減ったが、2018年度には近代で計20問と数は戻っている。明治時代以降、近代の学習をおろそかにしないことが、学習院女子大学合格のポイントといえる。

過去問の確認をしたい

近年では、史料、グラフ、図版や年表、地図などが出題されている。出題形式に慣れるためにも過去問は必ず解いてみてほしい。数字やグラフの問題にも慌てないように、普段から教科書を中心にグラフなどにも触れておきたい。この点ではセンター試験の問題とも形式が似ており、学習院女子大学受験のためにセンター試験の過去問で練習をするのも有効な学習法といえる。