河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2017年度入試の問題分析

学習院女子大学の国語入試は、A方式(3教科型)、B方式(2教科型)ともに、現代文の共通問題1題と、古文または現代文から1題を選択する選択問題の合計2題で、現代文だけでの受験が可能。試験時間は60分。2017年度のA方式は4,500字と2,800字(2016年度は4,000字と2,000字、2015年度は3,000字と2,000字)の評論文。B方式は4,300字と3,800字(2016年度は4,000字と3,000字、2015年度は4,500字と3,300字)の評論文が出題された。内容は、母性神話論、認知心理学、情報社会論などの評論文で、随筆的なものは出ない。設問は、漢字・空欄補充・傍線部説明・脱落文補充・内容一致などだが、2016年度は品詞分解の問題も出題された。例年、長めの記述問題が数問出され、2017 年度は、A 方式では80・110・60・80字(2016年度は80・70字に45字以内の抜き出し、2015年度は60・70・40字)、B方式では70・100・50・100字(2016年度は80・80字に20字以内の抜き出し、2015年度は80・70・40字)。抜き出しがなくなり字数が増えている。文章の内容も難しめで高いレベルの現代文読解力が求められている。また、漢字問題も記述式で出題される。

2018年度入試対策・学習アドバイス

語彙(ごい)力をつけよう

漢字や四字熟語、慣用句は、共通問題にも選択問題にも毎年出題されており、これらの語彙(ごい)力が重視されている。これまでにも、「凌駕」「畢竟」「知悉」の読みが出題され、2016年度は「抗って」「与する」の読み、2017年度は「後悔」の意味の慣用句(「ほぞをかむ」)を文中から抜き出せという問題が出された。この傾向は続くと思われるので語彙(ごい)力の学習を重視してほしい。これらの問題は文章中の漢字や語句を読ませるもので、単なる漢字問題というよりは文章読解力の一環として出題されている。したがって、単に読み方と書き方を覚えるだけではなく、漢字一字一字の意味を漢和辞典で調べ、理解するようにしよう。評論文の重要語は漢語で構成されているので、評論文読解のためにも語彙(ごい)力をつけることが求められる。

文章内容を図式化し読解力を養う

例年、やや難しめの評論文が出題されているので、漢字など語彙(ごい)を学んだ力をベースに評論の読解力をつけよう。文章理解のためには、頭のなかで文章を組み立て、読み解く力をつける必要がある。具体的には、文章のテーマを冒頭の数段落で把握し、そのテーマに関わるキーワード、キーセンテンスに印をつけ、それをノートに箇条書きする。そのうえで、それぞれがどのような関係になっているかを対比・言い換え・因果の関係で図式化してみる。このとき、キーワードの対比語、類義語を理解していると、言葉の意味と文章の流れとの関係がより明確になってくる。言葉の理解をベースに、文章を読解するということは、言葉の意味のネットワーク(対比語、類義語)を図式化していくということで、このような評論文の組み立てフォーマットが頭のなかに定着していけば、どんな内容の文章であっても読解できるようになる。

記述対策もしっかりと

記述問題対策は、設問が何を求めているのかをきちんと読み取り、模範解答から、問いと解答との対応パターンを理解し、どのような要素を入れ、どのような接続語でつなげているのかに注目して学んでいこう。