河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

出題範囲は「生物基礎」で、ほとんどが語群選択問題(マークシート方式)で記述式も6題あった。大問数は14題でかなり問題数が多いと感じるかもしれないが、第1問~第3問がテーマに沿った本当の意味での大問で第4問~第14問は単発の小問という体裁である。解答数は49で、記述問題は用語や物質名を問うものばかりであった。出題範囲、問題の体裁、解答数、解答形式ともに、過去3年間は目立った変更はない。解答時間が60分であることから、どこかで止まってしまうと最後まで解き進むのが難しかったのではないかと考えられる。出題分野は大問として扱われている第1問~第3問では「生物の体内環境の維持」から「水生動物の体液浸透圧の調節」と「肝臓の構造と働き」の2問が、「生物の多様性と生態系」から「大気中の二酸化炭素濃度の上昇」の1問が出題された。第4問以降ではいろいろな分野から知識が問われており、全体としては、若干「生物の体内環境の維持」からの出題が多いように感じるが、これは2018年度に限ったことであろう。難易度は標準的で難解な実験考察問題や難しい計算問題、生物基礎から範囲を逸脱しているものは見られなかった。

2019年度入試対策・学習アドバイス

出題範囲が「生物基礎」であることから、出題分野はかなり限られることは理解できるであろう。また、出題が高校の教科書から逸脱したものではないことから対策も立てやすいのではないかと思われる。

すべての分野を学習する

生物基礎は「生物と遺伝子」「生物の体内環境の維持」「生物の多様性と生態系」の3つの分野からなる。このうち2018年度は「生物の体内環境の維持」からの出題が重なったが、2016・2017年度ではそれぞれの分野から1問ずつ第1問~第3問で出題されており、特に出題されやすい分野はないと考えた方がよい。すべての分野とテーマを理解して学習する必要がある。

基礎~標準問題を何度も解く

難問や難解な実験考察問題は出題されていない。問題は知識を定着させることを目的として、基礎~標準問題の範囲だけに絞ってなるべく多くの問題を解くようにしたい。知識は「忘れる」ということを前提にして、何度も繰り返し問題を解くようにしたい。

教科書の「参考」項目も理解する

高校の教科書には、所々に「参考」や「発展」といった内容が見られる。過去の問題では出題内容が「参考」や「発展」で扱われているものにまで及んだことがあるので、各分野の学習の仕上げとしてこれらの内容も理解しておきたい。

計算問題の対策を忘れるな

出題数としては決して多くはないが、「計算問題」も出題されている。 「生物基礎」で計算問題をつくることができるテーマは決して多くはない。細胞周期、遺伝子(DNA)、尿生成、顕微鏡観察といったテーマでは典型的な問題できちんと解法を理解したい。早めに対策を立て始めるとよいだろう。

時間内に解くペースを身につける

60分で50近くの問いに答えを出すことから平均1分程度で答えを出さなければいけない。過去問を解くときには60分の時間をきちんと意識し、解答のペースを身につけておきたい。