河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

2018年度入試の問題分析

前期試験は、例年どおり、大問4題、設問数が40問であった。問題形式は、すべてがマーク式(記号選択式)であった。全体の9割近くを語句・年代選択問題が占め、正誤判定問題が5問出題された。また、史料問題が出題され、素材となっている史料は、多くの教科書や史料集に記載されているものであった。さらに、西暦年代を覚えておく必要がある設問が、例年どおり出題された。また、近年出題されていなかった図版を用いた問題が出題された。図版も多くの教科書や資料集に記載されているものであった。問題全体の難度は標準的である。出題範囲も例年どおり、古代から近代までで、原始と昭和戦後からの出題はなかった。しかし、原始が出題された年度が過去にある。出題分野は政治史が中心であったが、例年、文化史からの出題が全体の2割程度占めていることを指摘しておく。

2019年度入試対策・学習アドバイス

出題内容に合わせた学習について

出題の中心が古代~近世だということを意識しよう。近現代重視だという受験日本史の一般論を鵜呑みにしない。しかし、原始から昭和戦後史まで一通り学習しておくと、傾向が変わった場合に対応できる。また、政治史が出題分野の中心である。高得点を挙げるには、政治の担い手ごとに事項の整理をしっかり行い、それがいつ頃(西暦何年かを覚えるのではない)行われたのかを覚えておこう。また、文化史を中心に出題される大問があり、差がつきやすいと思われる。文化史は学習が後回しになりがちであるので、今まで取り組んでこなかった受験生はこれを読み終わったら、すぐに文化史の学習に取り組むべきである。

教科書の内容のマスター

出題内容のレベルは全体として標準的であるから、教科書の本文の内容を理解し、覚えることで十分対応できる。正誤判定問題は、歴史の内容を正確に理解しておくことで正解を導くことができるものであったから、教科書の本文の説明を理解しつつ、内容を覚えることを心がければよい。出題される設問数が少ないから解かなくても合格できると考えることは避けよう。解答した設問がすべて正解とは限らない。合格するには正誤判定問題でも得点する必要がある。また、史料問題についても対策を立てておこう。教科書を読む際に、記載されている史料にも目を通すようにしよう。そのうえで、市販の史料問題集に取り組むことで代表的な空欄補充問題などに触れておこう。さらに、年代を覚えておく必要がある設問の出題数は少ないから、あまり神経質にならず、歴史の展開において転換点(節目)となる出来事について年代を覚えるように心がけておけばよい。市販されている年代暗記法の参考書を買って覚えるようなことはしなくてよい。また、地図使用問題が出題されることがあるから、その対策として、日頃から教科書に記載されている地図にはどんな歴史の舞台となった場所が記されているのか見ておこう。

学習上の注意点

全問、マーク式の問題であるが、学習する際には書くことを意識しよう。声に出しながら書くことでしっかり覚えることができる。また、完璧に覚えたと思うことができなくても問題に取り組むことも意識しよう。知識は使うことで身につき、間違えることで印象に残り、確実に覚えることができるものだからである。