河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

例年どおり「国語」の試験は60分で、大問3題(現代文の共通問題2題と、現・古・漢から1題選択)を解くという形式だった。現代文の共通問題は、どちらも3,000字程度の問題文。選択の現代文では2,500字程度の問題文が出題されている。共通問題の設問数は10問と9問。選択の現代文は9問だった。1題を20分程度で解くことが多い私立大学入試においては、問題文・設問ともに標準的な量の入試問題だと言えるだろう。解答方式はすべてマーク式で、漢字や語句の意味などの基礎知識を問う設問のほか、空欄補充問題・傍線部の内容や理由を問う問題・本文全体の内容を問う問題など、私立大学入試の標準的な設問構成となっており、特殊な設問は出題されていない。

全般的な難易度は私立大学入試の標準的レベルではあるが、試験時間内にすべて解き終えるためには、もちろん、効率よく読み・解く練習が必要となる。

2019年度入試対策・学習アドバイス

様々なテーマの文章を読もう

例年出題される問題文は、決して難解な文章ではないものの、論じられているテーマが哲学的だったり、社会的だったり、文学的だったりする。そのため、専門的なテーマについて書かれた論理的な文章に、十分に慣れておくことが大切だ。高校の教科書や標準的難易度の私立大学向け問題集の問題文を、時間を決めて(3,000字前後の文章を10分以内で)正確に読む練習が有効だ。その際、各段落ごとの重要ポイントを意識的に絞り込み、「対比」や「因果」、「具体とまとめ」の関係などを意識し、本文全体の重要な話題の流れを掴むようにしよう。重要箇所に傍線を引きながら読むことも有効だ。高校や塾の普段の授業でも、しっかりと予習をして臨むことが大切である。また、評論文を効率よく読むためにも、評論用語の基礎的な知識をしっかり身につけておくことが不可欠だ。市販の現代文重要語集などを利用し、正しい語句の意味を確認しながら覚えるようにしよう。1冊の重要語集を2〜3回繰り返し覚えることで、記憶を定着させておこう。

私立大学向けの問題集を利用しよう

出題される問題は、私立大学入試ではごく標準的な難易度のものばかりなので、基礎〜標準レベルの私立大学受験用問題集を利用すればよいだろう。そして、問題文の内容に基づき、1題を20分以内に解答できるように練習を積んでおきたい。ただし、ただ闇雲に速く読んで解けばいい、というわけではない。時間内に解く練習の後には、必ず十分な時間をかけ、じっくり正確に読み直し、解き直すという作業も不可欠だ。なぜなら、こうした取り組み(じっくりと考えるという作業)によって、はじめて読解力や論理的解答力が養われるからである。基礎的な読解力や解答力を伸ばす作業と、短時間でそれを行う練習を並行して行うことが効果的だ。

文学的な文章にも慣れておこう

2018年度は違ったが、過去には文学者の書いた文章や、筆者が自らの経験を一人称で書いた随筆も出題されていた。したがって、評論文だけに限定せず、文学的な随筆や小説などにも積極的に取り組んでおきたい。随筆を読むときには、筆者が語る見解だけでなく、その心情や経験に即して、微妙なニュアンスまで読み取る姿勢が大切になる。市販の私立大学向け問題集などを利用し、文学的な文章にも慣れておくようにしたい。