河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2017年度入試の問題分析

立正大学の「国語」試験は、60分で大問3題(現代文の共通問題2題と、現古漢から1題選択)を解くという試験形式だった。前期試験の共通問題は、どちらも2,500字程度の問題文が2題、選択の現代文では2,000字程度の問題文が1題出題された。設問数はそれぞれ1題につき10問前後であった。後期試験の2題の共通問題はどちらも3,000字程度で、選択の現代文は2,000字程度だった。設問数は1題につき10問前後。1題を20分程度で解かせる私立大学入試としては、標準的かやや多い程度の文章量である。解答方式はすべてマーク式で、漢字や語句の意味、文学史などの基礎知識を問う設問のほか、空欄補充問題・傍線部の内容や理由を問う問題・本文全体の内容を問う問題など、私立大学入試の標準的な設問構成となっている。

全般的な難易度は私立大学入試の標準的レベルである。試験時間が大問1題につき20分であることを考えると、効率よく読み、解く力が必要とされる。

2018年度入試対策・学習アドバイス

問題文のテーマは多様

問題文の内容はさほど難解ではないが、テーマは社会的だったり、文学的だったり、哲学的だったりする。そのため、専門的なテーマについて書かれた論理的な文章にも十分に慣れておくことが大切だ。高校の教科書や標準的難易度の私立大学向け問題集の問題文を、時間を決めて(3,000字前後の文章を10分以内で)正確に読む練習が有効だ。その際、各段落ごとの重要ポイントを意識的に絞り込み、「対比」や「因果」、「具体とまとめ」の関係などを意識し、本文全体の重要な話題の流れを掴むようにしよう。重要箇所に傍線を引きながら読むことも有効だ。高校や塾の普段の授業でも、しっかりと予習をして臨むことが大切である。また、評論文を効率よく読むためにも、評論用語の基礎的な知識をしっかり身につけておくことが不可欠だ。市販の現代文重要語集などを利用し、正しい語句の意味を確認しながら覚えるようにしよう。1冊の重要語集を2〜3回繰り返し覚えることで、記憶を定着させておこう。

標準的難易度の問題集を利用しよう

出題される問題は、私立大学入試ではごく標準的な難易度のものばかりなので、基礎〜標準レベルの私立大学受験用問題集を利用すればよいだろう。そして、問題文の内容に基づき、1題を20分以内に解答できるように練習を積んでおきたい。ただし、ただやみくもに速く読んで解けばいい、というわけではない。時間内に解く練習の後には、必ず十分な時間をかけ、じっくり正確に読み直し、解き直すという作業も不可欠だ。なぜなら、こうした取り組み(じっくりと考えるという作業)によって、はじめて読解力や論理的解答力が養われるからである。基礎的な読解力や解答力を伸ばす作業と、短時間でそれを行う練習を並行して行うことが効果的だ。

文学的な文章にも慣れておこう

過去の出題傾向によると、問題文として文学者の書いた文章が出題されることもある。また、筆者が自らの経験を一人称で書いた随筆も出題される。したがって、評論文だけに限定せず、文学的な随筆にも取り組んでおきたい。随筆の場合には、筆者の意見だけでなく、主観的な思いや個人的な経験を、丁寧に読み取る姿勢も必要になる。市販の私立大学向け問題集などを利用し、文学的な文章にも慣れておくようにしたい。