河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2017年度入試の問題分析

国語3題のうち、2題が現代文の出題は例年どおり。問題文が2016年度の評論と小説1題ずつから、評論2題になった。出題形式は、記述型は、漢字の書き取りと読み取り、抜き出し。選択型は、傍線部読解、内容一致。空欄補充。なお、内容一致は、すべての選択肢に対し、正誤の判断を求めるもの。また空欄補充には、本文から脱落している一文を挿入するのに最も適切な箇所を、本文中の複数の空欄箇所から選ぶという問題も見られる。

2018年度入試対策・学習アドバイス

選択肢問題は、選択肢だけを見て答えを決めないように

立教大学の入試現代文においては、選択問題の攻略こそ合格点への第一条件と考えるべきだろう。選択問題が苦手な場合の傾向として、本文を一読した後、真っ先に選択肢文に飛びついて、そのときどきのフィーリングだけを頼りにして答えを決めてしまうということがしばしば見受けられる。設問趣旨の把握、傍線部分析、本文中にある答えの発見、各選択肢文の答えのチェック。いかなる場合にもこうした一連の作業で対応できているか、自己検証をするようにしよう。

過去問演習は、解いた後の検証作業が最も重要

立教大学の場合、出題形式が多岐にわたっているので、過去問によるトレーニングが非常に重要になってくる。だからこそ、ここでも自己検証を徹底しよう。解いて答え合わせをして結果に一喜一憂して終わるのではなく、自分の答えの導き方を思い出して、解説で示されている答えの導き方と比較し、自分に足りている部分と不足部分の両方への点検を心がけよう。

どのようなジャンルの文章にも対応できる柔軟な読解力を身につけよう

試験本番では、自分の興味や好き嫌いで文章を選ぶことはできない。そのため「自分にとって読みづらい文章が出てくること」を想定した準備が必要である。そもそも大学入試の現代文においてかなり高い確率で出題される評論文は、筆者が研究などを通じて特定のテーマや社会の諸問題を検討していく内容のものである。それゆえ受験生にとって普段慣れ親しんでいないテーマばかりが取り上げられているうえに、一つひとつの表現が難解であるから、相当に取り組みにくく感じられるだろう。立教大学で出題される文章にも、一見読みやすそうに感じられるものの、油断していると大意をつかみ間違えてしまうような特徴が見られる。そこで、一度取り組んだもののなかで読みづらさを感じた文章を復習の作業として行い、安定した読みの力をつけていこう。はじめは本文論旨の展開、設問へのアプローチを正確に頭のなかで再現することを重視しながら読み進める。ゆっくりでよい。慣れてきたら本試験を意識して、だんだん速く読む。こうした要領で、同一の文章を本文1行目から最後の問題の選択肢文まで、1日3〜5回を目標に、毎日別の文章で実践してみよう。

意味の理解にまでこだわった漢字知識をつけよう

立教大学では、前後の文脈に沿って適切な漢字文字を考えていく、いわゆる「読解型の書き取り」が多く出題される。書き取りと読み取りを的確に行うには、意味の理解も不可欠。漢字問題集での練習では、例文も含めた意味理解まで徹底して行うこと。