河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

2008年度以来、国語は現代文のみ2題で構成されている。試験時間は60分なので、1題平均30分で解く計算となる。出題は2題とも評論文からである。例えばA方式の場合、「ロマンチックなもの」について述べた社会学者の文章と、「弥生人の骨」に関する考古学的な文章が出題されているが、やや独特な話題が扱われているため、しっかりと論旨をたどっていく必要がある。全体的な出題形式はセンター試験第1問(評論)に類似しており、問題文の分量は1題あたり3,500〜4,000字、全設問が五者一択のマークシート方式となっている。設問形態は2題の間で共通しており、漢字問題が5問、傍線部の内容や理由の説明問題が6問、空欄補充問題が2問、そして最後に本文との内容一致問題が1問の計14問で構成されている。このラインナップは、内容などの説明問題が2問多いこと、および空欄問題があることを除けば、選択肢の長さも含めて、センター試験の評論問題とほぼ同様である。全体的な難易度としては標準的であり、センター試験とおおむね同程度といってよいだろう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

漢字の学習はおろそかにしないこと

明星大学の入試問題では、漢字選択問題が必ず出題されている。特に難しい漢字が出題されているわけではないため、ここで失点すると痛い出遅れとなる。確実に正解できるように、形式の近いセンター試験型の漢字対策問題集などを用いて練習を重ねておきたい。

文章の脈絡を的確に把握する訓練を

設問の中心となるのは、もちろん本文内容の読解を試すものである。明星大学入試の場合、傍線部や空欄の前後の内容を的確に捉える必要がある設問の割合が高い点には注目すべきだろう。そうした設問に確実に正解するためには、問題文を一読した「何となく」の印象だけで選択肢を吟味してはならない。選択肢の正誤をより確実に捉えるには、問題文の該当箇所に戻って、そこに書かれていることをしっかり確認する手続きが大切である。なお、その際には傍線部そのものの内容を捉えることも忘れずに。そこから正解の手がかりが得られることも少なくない。

評論の文章に読み慣れることが肝心

ただ、先に述べたとおり、明星大学の入試問題は、決して短くはない評論問題2題という構成であるため、こうした文章を読んだ経験が乏しいと、問題文を通読し、その内容を理解することに困難を感じることもあるだろう。そうした抵抗感を払拭するには、様々な評論の文章を実際に読む経験を積むのが一番である。新聞や新書などを読むのもよいが、設問を通じて自分の理解度を測ることができる問題集で、的確な読解の練習を重ねると効率的だろう。

センター試験型の問題演習を重ねる

そこで、センター試験第1問の評論タイプの問題演習を積極的に行うことをお勧めしたい。その際、ただ問題を解いて答え合わせをするだけで済ませず、間違えて選んでしまった選択肢が誤答である理由、また正解の選択肢が正解となる決め手となる本文中の記述について、解説を通じてしっかり確認するといった解答後の手続きにも力を注いでほしい。こうした手続きを通じて、選択肢の正誤を吟味する注意深い読解力を鍛えることができるだろう。もちろん、対策を十分なものにするためには、過去問にも積極的に挑戦し、傾向を十分に把握しておくことが望ましい。