河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

前後期とも約500語の長文問題が2題、条件英作文、語彙(ごい)問題(動詞の語形変化)の計4題。長文問題の特徴は何といっても設問の多様性にある。和訳、語句の空所補充、多義語選択、語句整序、内容真偽選択、発音アクセント…。入試でおなじみの様々な設問形式で重要ポイントがあますことなく問われている。

特に、多義語多用法の単語の問題は頻出で、前期は長文問題でitself、paper、後期はdo、nature、haveの意味・用法の区別について出題された。後期に出題された本文中のthatの区別は、2017年度を含め過去に何度も出題されているので、事前の対策・攻略は必須だ。また、過去にはas、to不定詞、分詞の意味・用法を問う問題がたびたび出題されているのでこちらの対策も忘れずに。

長文のテーマは、医学、生物学、環境、言語、心理など多岐にわたるため、偏りのないよう様々な長文にチャレンジしよう。条件英作文は、日本語文に対応する英文中2ヵ所の空所を埋める形式。このような短い条件英作文では1語ずつ組み立てるより、イディオムを効果的に使う方がよい。

2019年度入試対策・学習アドバイス

英文解釈は精読を

一般的に難関私立大学の長文問題は語数が非常に多く、内容把握を目的とした問題が大部分を占めるため、対策は速読を意識したものばかりになりやすい。その結果、速読の訓練という名のもとに名詞、動詞の拾い読みのクセがついてしまっている受験生が多いようだ。そのような受験生は、今回問題分析で紹介したthat、to不定詞、as、分詞の用法の区別などの英文解釈の基本がおろそかになっているかもしれない。to不定詞の区別は文法、訳出の両面でしっかり復習すること。さらに頻出のthatに関連したポイントであれば、強調構文と形式主語構文の区別、関係代名詞と同格の接続詞の区別は必須だ。対策として、短文主体の「精読」「熟読」をテーマにした教材を1冊しっかり仕上げること。レベルは中〜上級がおすすめだ。

語彙(ごい)力強化は多義語を中心に

語彙(ごい)学習で忘れてならないのが多義語である。対策として、まずは語彙(ごい)関連の教材の多義語の単元をみっちりと覚えること。さらに、普段から長文読解で未知の単語だけでなく、基本単語も辞書で丁寧に意味を確認することが重要だ。後期で出題されたdo、nature、haveなどを改めて辞書で確認してみよう。受験生の多くがその意味と用法の多様さに驚くに違いない。基本単語ほど意味と用法が多く、その分辞書を引く必要性が高いことを肝に銘じてもらいたい。

過去問研究を徹底的に

過去問を解いて難しいという印象を受ける受験生も多いだろうが、実際には高校の範囲を超えた難問・奇問はない。むしろ受験生が習得すべき基本知識を問う定番の良問が多いので、過去問研究で英語力自体の向上が期待できる。また、定番の問題が好まれるため2019年度にも類題が出る可能性が高い。過去問対策の目的は本来、時間配分に慣れることと学習計画の調整にあるが、類題が出題される可能性もあることを考慮すると、どの大学よりも過去問研究の重要性は高いだろう。