河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

全学部日程と学部ごとの試験のいずれも同形式で、大問4題で構成されている。大問1は長文問題で、本文の内容を問う設問が5問。500〜600語の長文で難易度は標準的だが、英文の正確な理解が要求される設問があるため安易な速読は禁物。あくまで精読に裏づけされた速読をめざそう。大問2は会話問題で、同じく内容を問う問題が5問。こちらも難易度は標準的なので、センター試験レベルの教材と過去問を丁寧に仕上げれば高得点が狙えるだろう。記述問題の第3問と第4問に十分な時間を割くために、最終的に大問1、2を20分以内で終わらせることを目標にしてほしい。大問3では、2014年度から長文の要約問題が出題されている。約250語の英文を150〜180字(2017年度は200字)の日本語で要約するのだが、これは一般的な私立大学対策をしていたらまず縁のない問題だろう。2019年度も出題される可能性が高いので、要約問題の教材を入手し早めに対策を始めよう。大問4は100〜150語の自由英作文。テーマは「人口問題」「活字媒体の存在意義」「お金で大事な物が買えるか」などやや抽象的な課題が多いが、内容はなるべく具体的に書くように。具体的な内容に踏み込まずに次から次と箇条書きのように理由を並べていくものには、高得点を与えられない。また、2017年度の課題のひとつ「タイムトラベルでどの時代に行きたいか」では仮定法を使う必要があるため、自由英作文で頻出の「もし…だったら」という課題で仮定法の練習もしておこう。

2019年度入試対策・学習アドバイス

以下に大問別の対策法を紹介する。

長文読解問題、会話問題

長文読解、会話問題ともに標準的なレベルで素早く正確に主旨をつかむことが求められている。500語前後の記述問題のない長文問題を解くときには、常に15分以内という目標を設定しよう。しかし、速さばかりを求めると徐々に読み方が雑になって内容把握の精度が落ちてくるので、50〜100語程度の文章を丁寧に全訳する教材も併用するとよい。会話問題はセンター試験の過去問で対応できるだろう。

英文要約

最初はキーワードを押さえる訓練から。要約に欠かせないと思われる語句に下線を入れながら読み、最後に模範解答と照合する。模範解答に含まれている表現に漏れなく下線が引けるようになったら、実際に要約文を作成してみる。最初は制限時間を設けずに、納得いくまで書き直して仕上げるようにしよう。慣れてきたら、最初は30分の時間制限を設け、最終的には20分でコンスタントにまとめられるように。

自由英作文

難しい語彙(ごい)や構文を使う必要はないが、動詞の語法には気をつけよう。基本動詞は自動詞、他動詞の区別だけでなく、目的語の種類にまで精通している必要がある。書くときには常に読み手がいることをイメージし、自分とは異なる意見の読み手にも「なるほど」と思わせる説得力を持った文章をめざしたい。最初は制限時間を設けず、推敲を繰り返しながら仕上げ、最終的には20分を目標に。また、要約、自由英作文ともに、教材の模範解答だけで自己採点せずに、必ず先生に添削してもらうようにしよう。