河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2018年度入試の問題分析

2018年度は全学統一入試がマークシート方式で試験時間は70分、一般入試がマークシート方式と記述式の併用で試験時間は80分。ともに大問5題の構成で、そのうち読解系の大問は3題、ほかに短い対話文問題、整序英作文問題。全学統一入試は長文問題(約500語)が2題あり、本文の内容と一致する英文を選択する問題がそれぞれに6問ずつ。約400語の長文空所補充問題が1題。一般入試には、和訳問題2題と内容一致選択問題のついた約500語の長文と長文空所補充問題がある。和訳の課題となるのはシンプルな構造の英文だが、シンプルであるがゆえに肝心のポイントとなっている文法・語法・構文を見落とすと大きな減点になる。空所に適語を入れる文章問題は、文法・語法問題の要素が強い。英文の内容を正確に把握することはもちろん必要だが、空所の前後で語法やイディオムのつながりを見つけ、さらに選択肢の単語の品詞分類ができれば素早く正確に選べるはずだ。内容把握重視の長文問題ではキーワードや主張文に注目しながら読み、空所補充の長文問題では文法・語法・イディオムに注目しながら読むといいだろう。

2019年度入試対策・学習アドバイス

長文読解対策

試験時間に対して問題量も難易度も標準的で慌てる必要はないが、それでも一語ずつ日本語に置き換える逐語訳では間に合わないだけでなく、全体の流れを取りそこなってしまう。そのため精読と速読の両方の訓練が必要となる。本文の内容に一致する選択肢を問う設問では、長文の主題と各パラグラフの要点が問われているので細部の訳にこだわるのではなく、素早く全体の流れと主旨をつかむ読み方が適している。普段から、論旨の把握を意識するために各パラグラフのキーワードをチェックし、読後に簡潔なタイトルをつけてみるようにするとよいだろう。長文のテーマは文化、環境、言語、健康、テクノロジーなど多岐にわたる。2018年度は「農作物と水問題」「インターネットへのアクセス」「プラスチックごみ」「大気汚染」など入試定番のテーマのほかに、「若者の危険行動」「良き隣人」「オランウータンの孤児」など読み物としても非常に面白い内容が多いのも特徴だ。語彙(ごい)に関しては、難解な単語を覚えるより基本単語の深い理解を優先し、特に多品詞多義語に細心の注意を払うこと。

会話文問題対策

センター試験レベルの対策教材がふさわしい。基本的なレベルなので、正確さとともに素早く解いて長文読解問題に多くの時間を割けるように訓練してもらいたい。

整序英作文

日本語の会話文を読んで、それをもとにした質問に整序英作文で答えるという形式。決して難問ではないが、ほかではまず見ない形式なので、2018年度全日程4回分の過去問は必ず解いて要領を掴んでおこう。

過去問研究

過去問で定期的に力試しをしてもらいたい。制限時間は5分ほど短くして慣れておくと、本番では余裕を持って解けるようになる。終わったら結果を分析して、単語学習、速読の練習、文法・語法の習得など自分に足りないものを確認し、学習計画をこまめに修正していくことが大切だ。