河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

2017年度は全学統一入試がマーク式で試験時間は70分、一般入試がマーク式と記述式の併用で試験時間は80分。ともに大問5題の構成で、そのうち読解系の大問は3題、ほかに正誤指摘問題、短い対話文問題が1題ずつと2016年度から大きな変化はない。全学統一入試は長文問題(約500語)が2題あり、本文の内容と一致する英文を選択する問題がそれぞれに5問ずつ。約400語の長文空所補充問題が1題。一般入試には、記述問題(指示語の説明、和訳)と内容一致選択問題のついた約500語の長文と長文空所補充問題がある。和訳の課題となるのはシンプルな構造の英文だが、シンプルであるがゆえに肝心のポイントとなっている文法・語法・構文を見落とすと大きな減点になる。空所に適語を入れる文章問題は、文法・語法問題の要素が強い。英文の内容を正確に把握することはもちろん必要だが、空所の前後で語法やイディオムのつながりを見つけ、さらに選択肢の単語の品詞分類ができれば素早く正確に選べるはずだ。内容把握重視の長文問題ではキーワードや主張文に注目しながら読み、空所補充の長文問題では文法・語法・イディオムに注目しながら読むといいだろう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

長文読解対策

試験時間に対して問題量も難易度も標準的で慌てる必要はないが、それでも一語ずつ日本語に置き換える逐語訳では間に合わないだけでなく、全体の流れを取りそこなってしまうため、精読と速読の両方の訓練が必要となる。本文の内容に一致する選択肢を問う設問では、長文の主題と各パラグラフの要点が問われているので細部の訳にこだわるのではなく、素早く全体の流れと主旨をつかむ読み方が適している。普段から、論旨の把握を意識するために各パラグラフのキーワードをチェックし、読後に簡潔なタイトルをつけてみるようにするとよいだろう。長文のテーマは文化、環境、言語、健康、テクノロジーなど多岐にわたる。2017年度は「プラスチックごみ」や「食糧問題」といった入試頻出のテーマも出題されたが、「宇宙飛行士のための運動器具の開発」「ドローンによる山岳救助」「‘Happy Birthday to You’(誕生日の歌)の著作権」など、読み物としても非常に面白い内容が多いのが特徴だ。語彙(ごい)に関しては、難解な単語を覚えるより基本単語の深い理解を優先し、特に多品詞多義語に細心の注意を払うこと。

正誤問題対策

正誤問題は、準動詞の区別、品詞の誤り、動詞の語法、時制などがポイントになりやすい。ほかにも主述の一致や名詞の単複形など、受験生がうっかり見落とす基本ポイントも数多く出題されているので気をつけよう。どんなに苦手な受験生も100問程度解くと、正誤問題ならではの着眼点に慣れるはず。一般的な文法・語法の大問はないが、空所補充の文章問題で文法・語法の基礎が問われている。

過去問研究

過去問で定期的に力試しをしてもらいたい。制限時間を5分ほど短くして慣れておくと、本番では余裕を持って解けるようになる。終わったら結果を分析して、単語学習、速読の練習、文法・語法の習得など、自分に足りないものを確認し、学習計画をこまめに修正していくことが大切だ。