河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

例年どおり、60分で大問2題を解くという形式であった。現代文の共通問題が1題あり、残り1題は現代文・古文のうち、どちらか1題を選択する。現代文の共通問題・選択問題ともに、問題文の分量はおおむね4,000字程度。例年、比較的長めの評論文やエッセイが出題されている。2018年度は近代の労働観や、国語と国家の関係をテーマにした評論文が出題された。さほど難解ではないものの、テーマや文章は比較的硬質だ。文章量もかなりあるため、こうした硬質な長文を、集中力を切らさずに読む練習が必要となる。

設問数は、各大問1題につき7問ほど。全問マークシート方式である。漢字、語句の意味、空欄補充、傍線部の内容・理由説明、本文全体の趣旨判定など、私立大学型現代文入試の一般的な設問が中心となっている。ただ、問題文の傍線部に関する説明文が設問にあり、その説明文の空欄箇所に入る言葉を選ぶという問題が、2018年度も出題されていた。これは比較的珍しい設問形式であるため、過去問で慣れておく方がいいだろう。全般的には、標準的な難易度であり、問題文の重要箇所を押さえ、論旨の展開や問題文全体の趣旨をどれだけ正確に把握できているかを問う設問構成となっている。

2019年度入試対策・学習アドバイス

様々なテーマの文章に慣れておこう

問題文がかなりの長文であり、文章のテーマも多様であるため、日頃から様々なタイプの文章に触れておこう。基本的には評論文の出題が中心だが、過去には文学的な文章も出題されているため、様々な文章に積極的に取り組んでおくとよいだろう。入試の現代文でよく取り上げられるテーマや、抽象的な概念についても、できるだけ深く理解しておくことが、様々な問題文を読みこなすための基礎力になる。また、語彙(ごい)力アップのために、大学入試用に編集された現代文の重要語集を利用すると、効率よく知識を拡充できる。

標準的難易度の問題集を利用しよう

一部に独特な形式の設問も見られるが、問われる事柄は問題文の重要ポイントなので、本文が正確に読めていれば戸惑うことはないだろう。ほかの設問についてはごく一般的な設問タイプである。したがって、武蔵大学の現代文入試に向けて、特殊な対策は必要ではない。過去問と市販の基礎〜標準レベルの問題集を利用し、基本的な文章読解力と、文脈を踏まえて解答する正攻法の解き方を、しっかり身につけておくことが最も効果的である。問題集を選ぶ際のポイントは、解説がどれくらい丁寧で、分かりやすく書いてあるかだ。全体のページ数の3分の1以上は解説に費やしたものを選びたい。そして、問題に取り組む際には、本番での時間配分に合わせて解くようにしよう。時間内に解く練習をした後には、今度は時間を十分に使って同じ問題を解き直し、筆者が何を伝えようとしているのか、各設問で出題者は何を要求しているのかを、よく考えて、自分の出した解答に間違いがないかどうかを見直そう。それから答え合わせをし、解説を熟読するとよい。また、長文対策として、自分の興味のあるテーマについて書か れた新書などを使い、5〜6頁ずつ一気に読んでみるのもよいだろう。その際に、読んだ部分には要するに何が書かれていたのかを、頭のなかで簡潔な言葉にしてみるとよい。本文の内容を整理しながら読み進める練習をしよう。