ゼミ・研究室の特徴、取り組み、特色などを掲載しています。
ゼミ研究室
- 文学部 小島ゼミ(分野:アメリカ文学・文化)
- 国際文化学部 松本ゼミ(分野:国際協力)
- グローバル教養学部 新谷ゼミ(分野:社会心理学)
- 人間環境学部 高田ゼミ(分野:自然環境政策/生態学)
- 法学部 弓削ゼミ(分野:国際開発と平和構築/国際機構論)
- 経済学部 佐藤研究室(分野:理論経済学)
- 経営学部 長岡ゼミ(テーマ:創造的なコラボレーションのデザイン)
- キャリアデザイン学部 酒井ゼミ(分野:マーケティング)
- 現代福祉学部 佐野ゼミ(テーマ:アジアの障がいインクルーシブな国際協力・開発)
- 社会学部 堅田ゼミ(テーマ:貧困/福祉/ジェンダー)
- デザイン工学部 建築構造計画研究室(分野:構造設計)
- 理工学部 半導体システム工学研究室(分野:工学/情報)
- 情報科学部 小池崇文研究室(分野:映像メディア)
- 生命科学部 廣野雅文研究室(分野:細胞生物学)
- スポーツ健康学部 安藤ゼミ(テーマ:健康科学)
- デザイン工学部 インタフェースデザイン研究室
文学部 英文学科
小島ゼミ(分野:アメリカ文学・文化)
指導教員 小島 尚人 専任講師
南北戦争後に書かれた19世紀後半の小説を中心に研究。授業やゼミは、小説だけでなく映画なども題材に展開。ストーリーを追うだけでなく、時代・文化的背景への興味を喚起させる講義内容に定評がある。
アメリカ文学や映画を切り口に
異文化理解・他者理解の力を身につける
学びのテーマ
作品を深く読み解く作業は現実世界でも大きな力に
多様な解釈を共有し、視野を広げるのが
ゼミの醍醐味
グローバルな今の時代、英語力を高めるだけでなく多様性や異文化への理解も深めたいという人も多い。そんな目的を持った人におすすめなのが、文学を切り口にしたアプローチだ。小島尚人先生のゼミで扱うテーマはアメリカ文学・文化。長編小説を題材に、物語の時代背景などを理解しながらじっくり読み進めていく。「単に和訳するのではなく、物語の背景を読み解いていくと、小説中の会話などへの解釈が深まります。物語の登場人物がなぜあのような言葉を発したのか、作者はなぜこの作品を書いたのかなど、背景や作品の核、作者の心理まで理解しようとすることで、多様性や異文化理解は進むと考えています。また、ゼミでは同じ物語を読んだ学生たちがそれぞれどのように感じているかなどのディスカッションも行いますので、他者理解を深めるきっかけにもなります」。背景から読み解き、読み手の多様な意見を共有することで、自分と異なる考え方を否定せずに受け止める力が身につくと先生は言う。
英語の修得
受験のための英語から可能性を広げる英語へ
現在、ゼミに所属する学生は3、4年生を合わせておよそ30名。1、2年生のときに小島先生の講義を受講したのをきっかけに、文学を切り口としてアメリカの文化を学ぶことにおもしろさを感じてゼミに入った学生がほとんどだ。「最初から歴史背景などを知って文学作品を読み進めるのは無理ですので、たとえば1、2年生の講義では映画なども題材にして、映画の脚本と原作の比較などもしています。“この登場人物は嫌い”など、素朴な疑問や興味をぶつけてもらい、なぜ嫌われるように描かれているんだろうかと、そこから背景を学んで、改めて物語を読んでもらうんです」。その学びのサイクルがゼミに入ってからの学びをより深くする。
また、大学での英語学習についても「これまで受験のために英語を勉強してきたという人がほとんどだと思いますが、大学では自分のやりたいことを広げるための道具と考えてください。大学には、おもしろい学びがたくさんあります。英語を学ぶこと自体を目的にするとモチベーションはやがて低下してしまいます。皆さんの可能性を広げるため、興味のある世界をじっくり研究するために英語力は必然になると考えて学んでほしいですね」と先生は語る。
研究の進め方
- 小島ゼミでは一学期に一冊、アメリカの長編小説を原書で読破する。大変な作業だが、皆でがんばって読み通したときの達成感は格別。
- 学生によるプレゼンと、全員参加の自由なディスカッションが授業の中心。小島先生は学生の発言を相互に関連づけ、発想を広げる手助けをしてくれる。
- 小説の映画版を楽しみながら、原作との比較や舞台装置、視覚的効果などを考察することで、作品と文化的背景の理解がより深まる。