河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

世界史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

大問数は全学部(日程)で3題、小問数は51~67問と学部間で差がある。2015年度は一部学部で80問を超えたが、2018年度の小問数は、全体的に減少傾向にあったといえる。出題形式はマークシート方式空欄補充問題が中心で、ほかに正誤問題や記述問題に加え、一部の学部で年号や配列問題が出題されている。なお、論述問題(40字程度)は、2015年度の2月8日(日程)を最後に出題されていない。出題分野(時代・地域)は、大問が3題ということから古代~現代まで幅広く出題され、特に第一次世界大戦~第二次世界大戦以後を中心とする現代史は頻出である。地域はヨーロッパ・南北アメリカ、中国・朝鮮を中心とする東アジア、トルコ・インド・東南アジアなどからの出題が見られた。問題の難易度は、小問数が最も多いマークシート方式空欄補充問題で、基本問題と難問に二分される。記述や正誤問題にも一部に難レベルの問題が含まれ、正誤問題では「正しいものの合計数」など、設問にも工夫がなされている。このほか、文化史や地理的な事柄も問われるので、難度はやや高く感じられる。

2019年度入試対策・学習アドバイス

マークシート方式問題と正誤問題の攻略法

法政大学の全学部で出題されているマークシート方式空欄補充問題には、教科書レベルの基本問題と、用語集の低頻度の用語が混ざって出題される場合がある。基本問題の対策としては、教科書の章を単位に精読し、大きくその時代の流れをつかむと同時に、基本的な歴史用語を覚えることが不可欠である。課題は一部の難問で、マークシート方式空欄補充問題と正誤問題におけるその対策は、用語集の重要用語の解説文を隅々まで読み込むことにある。見出し語の解説文中にある用語の方が語群で問われたり、正文の決め手となる情報が含まれていたりするので、複数の情報を整理して記憶することがその対策となる。条約を例にとれば、条約名・戦争の名称・締結年・条約内容に至るまで覚える必要がある。過去問を解けば、歴史用語や人名・事件名だけを一問一答的に暗記するといった、表面的な世界史学習では対応できないことに気づくだろう。

年表の活用法と文化史対策

一部であるが年号や配列問題、地理的な問題もあるので、歴史年表や地図の活用が必要となる。年表学習では、一国史だけではなく、横方向に同時代の出来事を確認することが大切だ。年表を100~200年単位で区切り、欧米諸国の左頁とイスラム圏・インド・東南アジア・中国・朝鮮などの右頁を見比べて、同時代の王朝・人物や事件などをマークして覚えよう。また、受験生の苦手な文化史の問題も頻出なので、基本となる作者(どこの国の、いつの時代の人物かを含む)と作品に関する知識を身につけるため、教科書の文化史一覧表など活用して覚えること。なおヨーロッパ文化史は、政治史との関連も視野に入れて勉強しておきたい。

記述問題の注意点と仕上げの学習

2018年度は記述問題が全学部で出題された。中国史などでは漢字が正確に書けるよう、書き取りもおこたらぬこと。出題頻度の高い時代や地域の学習を終えたら、過去に出題されたテーマ史や太平洋地域など、周辺地域の学習も済ませたい。最後に出題傾向を知り問題に慣れるため、過去問を解くことを勧める。学部間で出題形式や傾向に大差がないので、全学部の過去問を解いておけばさらなる学習効果が期待できる。