河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

文AI・経営AI・人間環境A(以下、文AIと記す)は大問4題、小問55問。法AI・文AII・経営AII(以下、法AIと記す)は大問4題、小問47問。経済AI・社会AI・現代福祉A(以下、経済AIと記す)は大問3題、小問56問。経済AII・社会AII・スポーツ健康A(以下、経済AIIと記す)は大問3題、小問62問。法AII・国際文化A・キャリアデザインA(以下、法AIIと記す)は大問4題、小問45問で、各試験日でばらつきがある。解答方式は記述式がごくわずかで、ほとんどがマークシート方式であるが、例年どおり、文AI・法AI・経済AIIでは論述問題(80字)が出題された。古代~戦後まで全時代から出題されたが戦後史はやや少なめである。政治・外交・社会経済・文化の各分野から出題されたが政治がやや多めである。また史料・図版・グラフを使用し工夫された出題がされた試験日もある。問題のレベルはやや高いが悪問は1問も出題されていない。つまりまじめに努力を積み重ねてきた受験生が高得点を取れる問題が出題された。

2019年度入試対策・学習アドバイス

各学部・試験日ごとの傾向把握を!

全学部・試験日に共通するのは原始時代からの出題がほとんどないことと年代問題の出題がかなり少ないぐらいである。そこで入試本番に備えるために各学部・試験日ごとの傾向を把握することが重要である。経済AI・経済AII・法AIIではほぼ毎年史料問題が出題されるが文AI・法AIでは出題されないこともある。正誤問題はほとんどの学部・試験日で出題されるが小問数にかなり差があり、法AIIは少なめである。また経済AII・法AIIでは戦後史がほぼ毎年出題されるが、それ以外の学部・試験日ではほとんど出題されない。さらに法AI・経済AIは短めの問題文を多数用いた出題が多いが、文AI・経済AII・法AIIでは長めの問題文を用いた出題がなされる。もちろん、文AI・法AI・法AIIでは論述問題が出題されることも忘れてはならない。その他、1問1答式・会話文形式・グラフや図版を使用するなど様々な特徴を持つ出題がなされるので自分が志望する学部・試験日の過去問を研究しておく必要がある。

問題演習による実力向上を!

各学部・試験日ごとに出題量に差はあるが、政治分野は必ず出題されている。そこで日本史学習の王道である政治史を軸に、周辺事項に目を配るという学習を積み重ねていけばよい。教科書を中心に基本知識を身につけ、問題演習により実力向上を図る学習を繰り返すことが重要である。その際、ややレベルの高い問題集を用いるとよいだろう。

大問はもちろんだが小問ごとに見ても受験生の弱点をつく良問が数多く出題されている。そこで問題演習を少しでも多くこなすことが高得点につながるのである。もちろん文AI・法AI・法AIIを志望する場合は論述対策をおこたってはならない。2018年度は「新井白石の対朝廷政策」「摂関家荘園の没落過程」「鑑真来日を要請した理由」の各テーマが出題された。今までも「7世紀末~8世紀初頭に女帝が多数存在している理由」や「倭の五王の遣使の背景と結果」のように単なる語句説明ではないテーマが出題された。いずれも受験生の実力を図ることができる良問である。大学側の真摯な作問に応えるような真剣な学習姿勢が望まれる。