河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

問題冊子は試験日ごとに異なり、問題構成や出題形式もそれぞれ異なるうえ、同一試験日であっても志望学部・学科により解答する問題が異なる場合もあるので、自分が現・古・漢のうち何を解答すべきなのか、またどういった形式の出題がなされているのか、各自で事前に的確に把握しておく必要がある。国語の試験時間は各日程とも60分(ただし、T日程の文学部日本文学科のみ90分)。この時間内に国語全体で3~4題(同5題)を解かねばならないため、時間的な余裕はさほどないだろう。そのうち現代文は、問題文がある通常の形式が2~3題課されるほか、日程によっては語句や文学史の知識を問う小問集合もある。問題文の長さは2,000~4,000字程度と幅があるが、日程単位で見ると1題あたり3,500字前後となっており、標準的な長さである。問題文はすべて評論であり、現代社会の諸問題を扱った文章の出題が目立つ。

出題形式は、古典も合わせて課される日程では記述式と客観式の併用、現代文のみが課される日程では客観式のみである。日程を問わず出題されているのは漢字、空欄補充、傍線部の内容や理由の説明、本文の内容一致問題であり、また大多数の日程で語句や文学史の知識を問う問題、そして20~50字程度の記述問題が出題されている。記述問題は1題につき1問が課される日程と、一切課されない日程がある。ほかにも、日程によって出題内容の重点に違いがあるので、自分の受験する日程の数年分の過去問に目を通し、傾向をつかんでおくとよい。全体の難易度はおおむね標準的だが、全般に記述問題は手ごわく、周到な対策が必要となる。

2018年度入試対策・学習アドバイス

漢字・語句は傾向に合わせた対策を

漢字の書き取りに加え、語句の意味や四字熟語、慣用語、言葉の用法の正誤などを問う知識問題が出題されている。その形態は年度や日程によって多様であり、難問も少なくないが、知っていれば確実に得点できるので、漢字対策の問題集と語彙(ごい)集を1冊ずつ決め、それを繰り返し練習して覚えていこう。

本文全体の内容の把握が正解への鍵

他方、本文を読んで解答する通常形式の問題では、傍線部前後の文脈を的確に把握することで正解への糸口が得られるタイプの問題もある一方、本文全体を貫く内容の理解に連なる設問も見られる点が特徴である。正解の根拠となる内容を、本文全体にわたる筆者の議論の把握を通じて理解してほしいといった意図が明確に感じられる正統派の出題であり、その点では正攻法の読解力を磨けば相応の成果が期待できる。記述問題については、途中までは抜き出し問題と同じ要領で、設問の問いかけに対応する記述を、本文全体から見つけ出す過程が不可欠である。該当箇所を見つけ、構文を整え、解答に仕上げる問題練習の積み重ねが力になる。

問題演習に加えて要約の練習も有効

練習に用いる問題集には、客観式が中心だが記述問題も1~2問ほど混じっていて、解説が詳しく、記述問題にも採点基準がついたものを選んで取り組むのが合理的である。法政大学入試の場合、解答時間にさほど余裕がない問題構成ではあるが、はじめのうちは自力で的確に正解する練習を積み、そのうえで徐々に解答時間も意識した演習に切り替えていくとよいだろう。また、答え合わせ後に自身の読みの不備を検証することもおこたらずに行ってほしい。