河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

世界史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

例年小問は文・人間社会学部ともに約70~80問出題されており、2017年度は両学部とも約70問出題された。問題数は多めだが、試験時間もそれ相応の長さであるため、事前に時間を計って問題を解く練習をしておけばほぼ心配ないであろう。

出題形式はマーク式の空欄補充問題、語句や年号などを問う記述式の問題が中心であるという点は例年ほぼ変わらない。文学部では正誤判定問題が出題されるが、2015年度が1問、2016年度が3問、2017年度は2問と少ない。文学部では例年小論述問題が出題されている。2014年度は30・40・60・90字が各1問ずつであったが、2015年度は20・35・60・90字が各1問ずつとやや減少、2016年度は40・80字が各1問ずつとさらに減少した。しかし2017年度は40・80字が各2問ずつと2016年度に比べ大幅に増加した。

出題される時代は、古代・中世・近代・現代までとなっており、出題される地域はヨーロッパ・アジアを中心に幅広い。分野としては政治史を中心とし、社会経済史・文化史も出題されている。

難易度は、一部細かい知識を問う問題も見られるが、基本~標準的な知識で対応できる問題が大半を占めている。ただし、記述式の問題が比較的多く、そのような問題は中途半端な知識では解答できないため、その分難度は高くなっている。

2018年度入試対策・学習アドバイス

基本~標準事項の理解

前述のように、一部細かい知識を問う問題も見られるが、大半は基本~標準的な知識で対応できる問題が出題されることから、日本女子大学の対策には教科書を中心とした学習が有効であるといえる。ただし、記述式の問題が比較的多いため、特に中国史など難解な漢字が出題される範囲を学習する際には、ただ教科書を精読するだけでなく、書く練習も必要であろう。また、事項の順を問う整序問題が出題されることもあるため、語句だけでなく年号や歴史の流れを意識して学習することが大切である。さらに空欄補充問題が多く出題されているため、そういった問題に数多く取り組むことも有効な対策となるであろう。

小論述問題の対策

文学部で例年出題される小論述問題は、文字数が20~90字程度と少ないため、学習にそれほど多くの時間を割く必要はないであろう。ただし、法令・政策の目的にまで踏み込んで答えさせる問題も出題されているので、簡単というわけではない。こういった問題に対応するためにも、普段の学習の際に教科書・用語集を精読して法令・政策の内容だけでなくその目的などまで学習する習慣をつけておきたい。

過去問研究の必要性

どの大学を受験するにしてもいえることであるが、過去問を早めに入手して解くことを勧めたい。通史の学習を終えていなくても、既習範囲の問題を解いてその難易度を肌で感じることで、今後の学習の指針を立てることができるからである。また、世界史の過去問は問題集のように繰り返し解くことでより効果が高まるので、「今解くのはもったいないから入試直前まで解かないでおこう」などと考える必要はない。さらに、時間配分を覚えることや集中力を維持する訓練のため、過去問を解く際にはぜひ時間を計ってもらいたい。