河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

例年どおり、国語全体3~4題のうち2題が現代文として出題された。問題文が主に評論文で、様々な内容であるのも例年同様。出題形式は、記述型では、漢字の書き取り、抜き出し、傍線部説明、選択型では、傍線部説明、本文全体の構成の説明、空欄補充。空欄補充が大問ごとにひとつしかないことと、記述型の説明問題が、大問ごとに出題されていて(複数の場合もある)、それぞれ字数制限が異なる(15、25、30、40、50、60)ことが、ほかの大学には見られない特徴であるといえよう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

記述説明問題では、次につながる復習作業を心がけよう!

前記したように、日本女子大学では、記述型の説明問題の出題数が、他大学に比べて多いので、十分かつ綿密な対策が必要になる。問題演習などで作成した答案は、必ず書き直しをすること。だが、ただ書き直すだけなら、模範答案を写すのとほとんど変わらない。設問趣旨に沿っているか、傍線部付近の内容を写すだけの答案になっていないか、模範答案とは異なる言い回しがで きないかなど、細かな点検を心がけよう。可能ならば、学校や塾などで普段習っている先生に添削してもらおう。自分だけでは気づかない点への指摘を受けることができ、非常に有効である。

過去問演習では、読解作業の自己検証を充実させよう

過去問によるトレーニングは、確かに有効である。だが、解いて得点を確認するだけで満足するのではなく、すべての問題を解き終わった直後に答えの導き方を再現してから解説と比較するなどして、自分が答えを出すまでの作業過程をチェックするようにしよう。

どんなジャンルの文章にも対応できるよう、読みの力をつけよう

問題集や過去問などで読みにくかった問題文を使い、はじめに、一文ごと、段落ごとに意味内容を順に押さえ、全体構成を頭のなかで組み立てる意識で読む練習を何度もしてみよう。日本女子大学の出題文の傾向を考えると、ジャンルに左右されない文章把握力が求められる。評論文は、受験生が普段慣れ親しんでいないテーマを取り上げ、しかも難解な表現を数多く用いているため、非常になじみづらい。だが、逆にこうした読みづらさを活用し、前記のようなやり方でどんな文章にも柔軟に対応できる読む力をつけていこう。

選択問題の正答率を上げるためにやるべきこと

設問趣旨の把握、傍線部分析、本文中にある答えの発見、各選択肢文の答えのチェックといった一連の解答手順を、いかなる文章の場合でもいかなる設問の場合でもできるようにしよう。特に選択型の読解問題では、設問の傍線部の直前直後だけをただ何となく見るだけで答えてしまう、あるいは、本文を一読した後すぐに選択肢文を見て、そのときどきの「何となく」だけで答えを決めてしまう受験生が少なくない。こうした誤答グセを自覚し、そして克服して、得点力アップにつなげるようにしよう。

読解力の基本にあるのは、語彙(ごい)

語句知識の理解および拡充は、読解作業のレベルのみならず得点力を上げていくのに必須の作業である。漢字問題集では、取り上げられている語の書き取り読み取りはもちろん、例文を含めた意味理解も徹底させるようにしよう。