河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

国語全体で大問が3~4題(学部によって異なる)のうち、現代文は共通して2題。出題文はすべて評論。近代化、音楽、文学など例年同様様々な内容だが、いずれも近代以降の日本が取り上げられている。出題形式は、記述型では、漢字の書き取り、抜き出し、傍線部説明、選択型では、傍線部説明、本文全体の構成の説明、空欄補充。記述型の説明問題が、大問ごとに出題されていて(複数の場合もある)、それぞれ字数制限が異なる(15、30、45、50、60)のが、ほかの大学には見られない特徴である。

2019年度入試対策・学習アドバイス

記述型読解力も、選択型読解力も、読む力があってのもの

日本女子大学の出題文の傾向を考えると、ジャンルに左右されない文章把握力が求められる。評論文は、受験生が普段慣れ親しんでいないテーマを取り上げ、しかも難解な表現が数多く用いられているため、非常に取り組みにくい。だが、逆にこうした読みづらさを活用し、どんな文章にも柔軟に対応できる読む力をつけていこう。模試、問題集、過去問などで取り組んだなかで読みにくかった問題文を使い、はじめに、一文ごと、段落ごとに意味内容を順に押さえ、全体構成を頭のなかで組み立てる意識で読む練習を繰り返そう。選択肢文への正誤の判断力も、設問が求める要素を過不足なく書きまとめる力も、本文や設問内容の的確な把握が大前提であることを忘れずに。

記述説明問題では、次につながる復習作業を心がけよう

前記したように、日本女子大学では、記述型の説明問題の数が、他大学に比べ非常に多いので、十分な対策が必要になるが、自分の答案を誰かに採点してもらうだけ、あるいは、模範答案に沿って書き直すだけでは記述力はつかない。作成した答案が、設問趣旨に沿っているか、傍線部付近の内容を写すだけの答案になっていないか、模範答案とは異なる言い回しができないかなど、まず、自分自身で細かな点検をするようにしよう。そのうえで、学校や塾などで普段習っている先生に添削してもらうと、より有効である。

選択問題の正答率を上げるためにやるべきこと

特に選択型の読解問題では、設問の傍線部の直前直後だけをただ何となく見るだけで答えてしまう、あるいは、本文を一読した後すぐに選択肢文を見て、そのときどきの「何となく」だけで答えを決めてしまう受験生が少なくない。こうした誤答グセを自覚し、そして克服して、設問趣旨の把握、傍線部分析、本文中にある答えの発見、各選択肢文の答えのチェックといった一連の解答手順を、いかなる文章の場合でもいかなる設問の場合でもできるようにしよう。

過去問演習でも、自己検証を徹底しよう

過去問によるトレーニングは、たしかに有効である。だが、ここでも、解いて得点を確認するだけで満足するのではなく、すべての問題を解き終わった直後に答えの導き方を再現してから解説と比べ、自分が答えを出すまでの作業過程をチェックするようにしよう。

語彙(ごい)力は、読解力であると同時に、得点力

語句知識の理解および拡充は、読解作業のレベルのみならず得点力を上げていくのに不可欠。漢字問題集では、書き取り読み取りはもちろん、例文を含めた意味理解の徹底をめざそう。