河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

世界史

2018年度入試の問題分析

2018年度入試は全日程において、大問数が2~4題、全問題数が44~52問であり、この出題形式は例年どおりで変化はない。また、一部の日程で年代整序問題などが出題されたが、大部分は語句選択問題と正誤判定問題で、そのうち正誤判定問題の占める割合は全体の3割前後であった。出題内容についても、西洋史と東洋史がほぼ半々で出題され、出題された時代についても、古代から近現代史まで幅広く出題され、政治・経済・文化などバランスよく出題されている傾向は、これまでと変更は見られない。難易度に関しては、語句選択・正誤判定問題でやや難度の高い問題も一部見られるが、全体的には教科書の内容から出題されており、標準的なレベルといえる。難易度に関しても、例年どおりといえる。

2019年度入試対策・学習アドバイス

戦後史や文化史の対策をおこたらないこと

戦後史の学習に関しては、多くの受験生が苦手とする分野でもあるが、東洋大学ではすべての日程で戦後史の出題が見られる。冷戦の動きはもちろんのこと、戦後の各地域の動向まで幅広く学習する必要がある。特に戦後史は同時代の複数の地域を見ていくことが多く、どの地域を学習しているのかがわかりづらい。そのため、ノートなどに地域ごとの戦後の歴史を年表形式で整理していくとよいだろう。また、文化史の対策も十分にしておきたい。西洋史・東洋史の文化をまんべんなく学習し、資料集などを用いて絵画作品や遺跡なども視覚的に理解しておこう。特に、文化史を学習する際には、「ギリシアの文化」や「ローマの文化」といった時代の区分にも十分に注意しておきたい。

過去問を通した時代・地域の幅広い学習

受験生にとって得意・不得意分野があるかもしれないが、東洋大学の世界史は、時代・地域ともに幅広く出題してくるため、それに合わせた幅広い学習が不可欠となる。そのために、東洋大学の過去問をぜひ有効活用してほしい。先の「2018年度入試の問題分析」で述べたように、東洋大学の世界史は近年大きな変更点がない。そのため、東洋大学の過去問を、受験日程に関係なく解いてほしい。そうすることによって、時代や地域に偏ることはなく、幅広い学習が可能となる。復習の際には、間違えた語句を確認するだけでなく、教科書などでその時代の出来事全体を再度確認してみよう。最初は時間がかかるかもしれないが、こういった復習を繰り返すことで、幅広い時代・地域の復習が可能となる。

正誤問題の対策

東洋大学の入試問題における正誤問題は、正文選択や誤文選択などに加え、設問ひとつあたりの選択肢も最低4つは存在し、多いものだと5つ以上の文を吟味しなければならない。また、正解を複数選択しなければならない問題も出題されている。そのため、一問一答的な語句の暗記だけでは対処できないため、正誤問題の対策を十分にしていかなければならない。正誤問題の正答率を上げていくためには、まずは、選択肢に登場する語句を疑ってみることが重要である。次に、語句の内容が正しいかどうか疑ってみるとよいだろう。そして、その際に誤文と判断したら、その根拠を必ず明示しておくことが重要で、自己採点の際に教科書や用語集などを駆使して、解答の根拠が正しかったかどうかを調べていこう。