河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

世界史

2017年度入試の問題分析

2017年度入試は全日程において、大問数が4題、全問題数が50問程度であり、この出題形式は例年どおりで変化はない。また一部の日程で年代整序問題などが出題されたが、大部分は語句選択問題と正誤判定問題で、そのうち正誤判定問題の占める割合は全体の3割前後であった。出題内容についても、西洋史と東洋史がおおよそ半々で、時代も古代から近現代までどの分野も出題される傾向は変わらない。難易度に関しては、正誤判定問題でやや難度の高い問題も見られるが、全体的に高校の教科書の知識の応用で対応できる標準レベルといえる。これも例年と同様であった。

2018年度入試対策・学習アドバイス

語句選択問題を確実に得点しよう

東洋大学の世界史では、時代は古代から近現代まで、地域は西洋史も東洋史も全範囲から出題される。ただし必要な知識は高校の教科書の基本事項が中心なので、まず基本的な歴史用語を覚えよう。どの日程の入試においても、語句選択問題の割合が5割を超えており、このように歴史用語を正しく暗記していれば正解できる問題は確実に得点したい。語句選択問題は、一見曖昧な記憶でも解答できそうな気がするが、逆に紛らわしいほかの選択肢に惑わされて誤った選択肢を選んでしまうことも多い。だからこそ、歴史用語は正確に覚えておこう。さらに、多くの日程において、文章中の空欄補充問題として、複数の空欄に入る語句の組み合わせの正しいものを選ばせる問題が出題される傾向がある。この種の問題では、空欄に入る語句をすべて正しく解答する必要があり、一つでも間違えれば不正解となってしまう。曖昧な暗記をいくら積み重ねても得点にはつながらないことを肝に銘じて学習を進めたい。

過去問で正誤判定問題に慣れよう

客観式問題は、選択肢のどれかが正解なのだから記述式に比べて簡単だと考えている受験生が多い。しかし先にも述べたように、不確実な暗記ではかえってほかの選択肢に惑わされてしまう。また東洋大学では、受験生が苦手とする正誤判定問題が、どの日程においても高い割合で出題されている。誤った記述であっても、いかにも正しい文のように思えてしまうのが正誤判定問題であるが、誤文に惑わされないためには、注意深く問題文を読みこんで冷静に判断する必要がある。ときには、選択肢の文に見たこともない細かな用語や史実が出てきて、それらに目が奪われてしまいがちであるが、誤文を判定する決め手は基本的な用語や事項であることがほとんどである。加えて、正しいものを選ぶのか、誤っているものを選ぶのか、どちらが問われているかも常に意識しよう。過去問などでこの形式の問題に数多くあたって慣れておきたい。最後に、問題のボリュームに比して、試験時間の60分は少々時間的に厳しい感がある。解けない問題と長時間格闘していると、解ける問題を解答できずに試験時間が終了してしまうことも考えられる。出題形式や内容の傾向は全日程を通して共通しているので、受験しない学部の過去問も活用して、事前に入試問題の内容だけでなく時間配分も考慮した対策を心がけよう。