河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

数学II・B

2018年度入試の問題分析

数学Iから「2次不等式」「三角比(余弦定理)」「必要条件・十分条件」、数学Aから「確率(球の取り出し)」、数学IIから「3次方程式」「三角関数(倍角公式)」「指数・対数関数(指数方程式、桁数)」「図形と方程式(直線)」「微分・積分(接線、面積)」が、数学Bから「ベクトル(内積)」「数列(群数列)」などが出題された。すべて、入試としては基本~標準レベルの問題である。問題数と試験時間は、薬学部は大問2題(1題は8問の小問集合)で70分、理学部は大問3題(日程によっては選択問題がある)で90分、健康科学部は大問8題で60分、看護学部は大問3題(1題は7問の小問集合)となっている。解答形式はマーク式の問題と記述式の問題がある。

2019年度入試対策・学習アドバイス

基礎力の充実を

基本問題が多く出題されるので、まず、教科書をきちんと読み、数学I・A・II・Bの全分野について、基本事項の内容を正しく理解して、しっかり基礎力をつけよう。公式の運用などは誤用しないように正確に身につけることが大切である。そのためにまず、教科書の例題から始めて、練習、章末問題と教科書を隅々まで、きちんと学習しておくことが必要である。そのうえで、教科書傍用問題集やセンター試験対策問題集などで繰り返し演習を行って基本事項の定着を図っておこう。

数学II・Bが大切

微分・積分(数学II)、三角関数、指数・対数関数など数学II分野が出題の中心である。またほかの分野では、数学Bのベクトル、数列などもよく出題される。したがって、これらの分野を中心に標準レベルの問題集で演習を繰り返しやっておこう。また、難易度は基本~標準レベルの問題が多いが、新しく演算を定義し、それについて考えるという問題もあるので注意しよう。

計算力や問題対応力が必要

問題の難易度は上述の通り基本~標準で、一度は解いたことがあるような典型問題が多く、いわゆる難問・奇問などは見当たらない。つまり、解法の方針が立たないような問題はほとんどないのでその点は安心して試験に臨んでほしい。ただし、上述のように新しく演算を定義し、それを使わせる問題も出題されることがあるので、題意を正しく捉えることが必要となる。対策としては、標準~やや難しめの問題集で演習する際、問題を見て題意を正しく捉えられるようになっておくことが必要である。さらに、少々面倒な計算でも正確に最後まで粘り強く計算できる計算力をつけておくことも大切である。そうすると、かなりの高得点が得られ合格への道が近づくと思われる。

計算ミスに注意

解答形式が、マーク式の問題では、計算ミスは致命的となる。普段から、工夫して計算するなどミスを防ぐことを考え、最後まで正確に解く練習をして、本番で慌てることがないようにしておいてほしい。また、記述式の問題も出題されるので、答案の作成力・記述力も高めておく必要がある。単なる式の羅列になって採点者に答案の意図が伝わらないような答案にならないようにしてもらいたい。普段から、問題演習をする際に気をつけて記述する練習をしておくことも大切である。