河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

理学部:長文2題、文法・語法問題、整序英作文の計4題で、B日程はこれに対話文問題が加わり5題。長文問題の設問は、同義語選択、空所補充、記述(和訳、説明)、内容真偽選択と多岐にわたっている。70分という試験時間に対して問題量は決して多くはなく、約500語の長文1題に25分程度の時間配分になるため、無理のないスピードで正確に読むよう心がけよう。和訳と説明問題は全体の内容と主旨を理解したうえで仕上げるのが望ましい。

薬学部:正誤指摘問題、語彙(ごい)選択問題、長文問題2題の計4題。正誤指摘問題は、文法の誤りが訂正された選択肢が並ぶという珍しい形式だが、通常の形式よりも解きやすいだろう。語彙(ごい)の問題は一般的な単語帳でしっかりと学習していれば問題のないレベル。長文問題の1題は内容を問う客観問題式。2017年度のこの長文問題は「市販薬」がテーマだったが、2018年度もこのような薬学部ならではの医系長文が出題される可能性があるので、基本的な医系単語は覚えておいた方がよいだろう。もう1題は記述(和訳、説明、語句補充)メイン。問題量は標準的だが、確実に高得点を取るために、客観問題のみの長文は速読を意識し素早く終わらせ、記述メインの長文になるべく多くの時間を割く戦略を勧める。

看護学部:長文2題、会話文、文法・語法問題、整序英作文の計5題。記述問題はなくすべて客観式。対話文はやや長めで、10の選択肢から空所10ヵ所を埋める形式は意外と手間取る可能性がある。まず素早く文全体に目を通し、確実な選択肢をいくつか埋めてからもう一度読み直すという解き方がよさそうだ。

2018年度入試対策・学習アドバイス

語彙(ごい)力の強化

全体的に語彙(ごい)のレベルは2016年度よりもやや易化した印象を受けるが、それでも長文問題、文法・語法問題ともに語彙(ごい)力がカギとなる問題が多いので語彙(ごい)学習は抜かりなくやってもらいたい。ただし、過度に難しい単語帳は不要で、一般的な受験用単語帳を隅々まで覚えるようにしよう。整序英作文はイディオムが正解のカギになっているので、イディオム対策も万全に。イディオム対策も、学校教材やセンター試験用の標準的なレベルの教材を丁寧に仕上げればよいだろう。

記述問題対策

理学部・薬学部で高得点を取るためには記述問題がカギとなる。下線部つきの文の説明問題、あるいは和訳問題は、その文の正確な理解だけでなく、全体の文脈とキーワードを正しく把握していなければ正解は望めない。記述問題は、わかったつもりでいても実際に書いてみるとうまくまとめることができないということはよくあることなので、とにかく数多くの問題の解答を実際に書いて経験を積むことが重要だ。長文対策としては、記述問題用に短文・中文(~100語)のややレベル高めの「精読」「熟読」教材と、制限時間を設けて読むセンター試験レベルの500~800語の長文速読教材の併用を勧める。

過去問演習

どの学部もバランスのとれた構成でスタンダードな問題が多いので、偏りのないようにまんべんなく学習してほしい。また、記述問題や看護学部の会話問題などの時間配分を知るために、時間を計測して行う過去問演習は欠かせない。