河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

薬学部は、長文読解2題を中心に、発音、文法・語法(空所補充)、語句整序の大問5題で構成されている。長文読解は、1題は語義や語法に関する空所補充(9問)と内容説明(1問)、もう1題は適訳選択(2問)と文整序・文補充(各1問)と内容一致(1問)。解答形式はすべてマークシート方式(2016年度から記述式の和訳・英訳がなくなった)。生命科学部は、長文読解3題を中心に、文法・語法(空所補充)、会話文(空所補充・意味選択・内容一致)の大問5題で、解答形式はすべてマークシート方式。長文読解は、空所補充・意味選択・内容説明・内容一致といった文脈把握型の設問が出題されている。どちらの学部とも、分量的にはそれほど多くはないものの、出題内容は多岐にわたっており、オールラウンドな英語力が試されている。難易度は、高校の教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば十分に対処できる基本的な良問が多く出題されている。ただし、全体的に問題量が多く、読解問題の比重が高いことから、かなりのスピードで問題を処理していく必要がある。

2018年度入試対策・学習アドバイス

読解問題では多彩な設問形式に慣れておくことが大切である

読解問題の英文量は標準的なものであるから、英文を速く読むことにとらわれて雑な読み方をしないように心がけよう。高度な語彙(ごい)力を必要とする英文は出題されないので、基本的な語ご彙いの習熟に努めると同時に、過去問を通して多彩な設問形式に慣れておくことが大切である。医学・薬学関連の科学系の記事や論説文を精読し、パラグラフの趣旨や英文全体の流れを正確に読み取る力を養成する必要がある。内容一致など文脈把握型の設問が多いので、あらかじめ選択肢の英文に目を通してから、本文との読み合わせをするのが効率的だろう。該当箇所が見つかったら、本文と選択肢の内容を吟味するという読み方に習熟しておくことが大切である。従来の下線部和訳に代わる適訳選択では、文構造を正しく理解したうえで、文脈に沿った訳語を確定することができるように練習しておくこと。

表現力が多角的に試されている

発音、語彙(ごい)、文法・語法に関する問題では、中学・高校で学んだ事項がバランスよく出題されているので、語彙(ごい)力の拡充に努めると同時に、文法・語法に関する基本知識は確実にマスターしておくことが不可欠である。

語句整序や空所補充で点差が開く

薬学部の語句整序問題では、文法・語法だけでなく、正確な構文把握力が要求される。特に「日本文なし」の形式であるため、与えられた語をどのように組み合わせればよいかを見抜く力が必要で、英語の表現能力が多角的に試されている。生命科学部の長文による空所補充問題では、選択肢に紛らわしいものが含まれているので、全体の流れをおおまかにつかんでから、空所前後の文脈を吟味する必要がある。

会話文問題では文脈理解がポイント

会話文問題では、特別に難しい会話表現が出題されているわけではないが、応答表現などの基本的な会話表現には習熟しておく必要がある。与えられた場面設定を正しく理解することが前提となるのはいうまでもないが、発話の意図や発言内容そのものの意味を問うものなど、独自の設問形式であるので、過去問を通して慣れておくことが大切である。