河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

化学

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

全日程とも大問数は4題で、おおむね理論分野より2題、無機分野、有機分野よりそれぞれ1題ずつという構成の出題になっている。

理論分野は標準~やや難、無機分野は基本レベル、有機分野はやや難レベルの問題が出題されている。

問題数を見ていくと、全体の50%以上が理論分野から出題されており、幅広い分野からの出題で、分量の多い計算問題も含まれている。そのような問題にはまることのないよう、時間配分には十分に注意したい。

また、2016年度より正誤問題の出題数は減少した。

2018年度入試対策・学習アドバイス

理論分野はやや難化!

理論分野の難度が高くなり、やや難レベルの問題が増加した。高校領域を超える内容を問う設問も一部含まれていた。全体の50%以上を占め、出題比率が高いこの分野の出来が合否を大きく左右する。標準レベルの問題をしっかり得点につなげたい。教科書傍用の問題集で構わないので、応用問題まで含めて、一通りしっかりと練習を積んでおきたい。特に、頻出分野の「酸・塩基」「酸化還元」は力を入れて学習してほしい。また、2016年度は「沈殿滴定」や「浸透圧」からの出題が見られた。苦手としている受験生が多い分野なので、本番までにはきっちり習得しておくこと。

計算量の多い問題や高難度の問題も含まれているので、このような問題に時間をかけ過ぎることのないように注意すること。

また、マークシート方式なので、計算ミスをしないように、細心の注意を払うこと。

無機分野は基本レベルが中心!

無機分野は基本的な問題がほとんどなので、確実に得点したい。教科書に書かれている物質名とその性質、化学反応式はしっかり覚えておくこと。

教科書傍用の問題集の基本問題をしっかり練習していれば、十分対処できるはずである。

有機分野は応用レベル!

2017年度の有機分野は高分子からの出題も多く、高度な思考力を要する問題も含まれており、難易度は全体として2016年度より難化したといえる。対策としては、まずは教科書をよく読み、代表的な物質名とその性質をしっかり覚えておくこと。また、2017年度は減少したが、異性体を数える問題が頻出なので、練習を積んで慣れておきたい。前述のとおり、高難度の問題も含まれているが、標準レベルの問題を得点できるかが勝負どころである。現役生は有機分野(特に高分子)が手薄になりがちなので、本番までにきっちりと手をつけられるような、バランスの取れた学習計画を立てておくこと。教科書傍用問題集を応用問題まで含めて、1冊仕上げておきたい。

過去問を解いておくこと

実際の過去問を解くことで、自分なりの解答順序や時間配分などを決めておくとよい。

前述した有機分野の対策だけでなく、全体的に出題形式がセンター試験に類似しているので、センター試験の過去問を解くこともよい練習になる。

また、東京農業大学の特徴として、人名を問う問題が例年1問は出題されている。教科書をよく読んで知識を入れておくこと。