河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

世界史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

2017年度の東京女子大学の問題は、大問1題あたりに設問がおおむね7~15問程度設定されている。リード文形式の問題もあれば、史料を用いて史料に関連する知識を問う問題がある。時代別に見ると、近現代史に比重が置かれており、古代や中世に関する出題はわずかであった。地域別に見ると、欧米史からの出題がウエイトを占めているが、中国や朝鮮半島の近現代史も大問1題で出題されている。設問の形式はほぼ記述式で、記号選択の問題が各所に散見される程度である。問われているのは、事件や人物の名称や政策、地名といった基礎的な内容といえる。一方で、2016年度まで見られた地図や年代を問う出題は減少した。年代関連の問いはすべての試験日程で合わせて5問程度であり、地図に至っては1問であった。

2018年度入試対策・学習アドバイス

近現代史に重点を置いた学習を

東京女子大学の世界史は、近現代からの出題が中心となっており、特に20世紀以降の歴史からの出題が目立つ。国際関係や各国の動向などが複雑で苦手とする受験生が多いが、まずは教科書の内容をしっかりと理解することを優先してほしい。また、教科書に書かれている説明や内容などの言い回しを変えてくるなど、文章の読解能力を試すような出題も見られるので、教科書に書かれている内容を着実に理解していく必要がある。特に戦後史は必ず数題は出題されているので、気を抜かずにしっかりと学習してほしい。一方で、ギリシアやローマをはじめとする古代史の知識を問う出題もあるため、東京女子大学の過去問で問われた内容は十分に復習をしておきたい。

日本と関わりのあるアジア史

東京女子大学の世界史は、アジア史からの出題が目立つが、なかでも、19世紀以降の日本と関わりの深い、中国・朝鮮半島・東南アジアからの出題が多く見られる。日本と世界の関わりについて理解しているかが鍵となるので、通史学習を終えた後は、戦争や条約などを中心に日本とアジアの国々の関係を再度見直しておくとよいであろう。

年代・地図・史料問題

東京女子大学の世界史は、出来事の年代を直接問う形式に加え、複数の出来事を配列させる出題もある。細かな年代にとらわれるのではなく、「何世紀の出来事なのか?」を強く意識して日頃の学習を進めていくことが一番の対策といえる。また、地図問題に関しても、教科書によく登場する都市の位置を、日頃から確認しておく必要がある。史料を用いた問題が出題されるのも東京女子大学の特徴といえるが、史料の内容を覚えていなくても、内容を読み込んでそこに登場する語句や人物・年代などから何について書かれている史料なのかを推測できる。しかし、史料も読み込んで内容を推測する力は必要となるので、教科書の内容をきちんと理解しているかが重要である。

繰り返し出題される問題

東京女子大学の世界史は、朝鮮や中国近現代史で、過去の問題と類似したような問題が出題されることが多々ある。それゆえ、過去問を多く解くことで、東京女子大学が受験生に求めている知識がわかるであろう。また、東京女子大学は近現代史からの出題が目立つと先述したが、過去問に多く触れることで、東京女子大学頻出の戦後史の知識も習得できるのではないだろうか。