河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

「国語」3題のうち2題が現代文。制限時間90分。すべて評論文による出題。設問は、記述型では、傍線部の内容説明を制限字数内で答えるパターンと、制限字数内に加え指定された空欄に合わせるパターンがあるのが大きな特徴。また、字数制限がなく、与えられた表のなかの指定箇所に適切な表現を考えて解答するものも見られる。ほかに、漢字書き取り、抜き出し。選択型は、空欄補充や本文の趣旨判定など。文法、文学史などの知識問題は出題されていない。

2018年度入試対策・学習アドバイス

設問読解力を高めよう

前記の分析のとおり、東京女子大学は、ほかの大学では見られない出題が見られるが、どんな出題でも、与えられた本文のなかで出題意図に沿った解答だけが求められる。多くの受験生がこの点を忘れ、それまで見たこともない問題を出題されると、設問どころか本文さえもろくに読まずに、自分勝手に答えてしまいがちである。どんな場合でも、本文、設問両方の読解を忘れないようにしよう。

自己検証を徹底し、記述問題の得点力をアップさせよう

記述型の説明問題に対しては、十分かつ綿密な対策が必要になる。問題演習などで作成した答案の答え合わせを行う際は、解答例を写すだけにとどめないように。また自分の答案が、設問趣旨に沿っているか、傍線部付近の内容を写すだけの答案になってないか、模範答案とは異なる言い回しができているかなど、細かな検証をしよう。学校や塾などで普段習っている先生に添削してもらうと、自分だけでは気づかない点への指摘が受けられ、非常に有効である。

いかなる文章にも対応できる、柔軟な読解力を身につけよう

様々なパターンの出題形式ではあるが、共通しているのは、本文の主題や構造を正確に捉えているかという趣旨である。こうした点への対策として、本文の論旨を正確かつ迅速に読み取る力を地道につけていく作業に重点を置こう。問題演習などで取り組みづらいと感じた文章を繰り返し読むことで、いかなる文章にも対応できる「読み取りの力」が養成される。多くの文章を読むことと並行し、ひとつの文章を繰り返して読む重要性も忘れないように。

前後の内容のつながりを踏まえた空欄補充を心がけよう

文章題に空欄が非常に多いということは、空欄補充問題の出来が合否を左右するといっても過言ではない。空欄箇所は本文の全体構造にとって重要な部分であることが多い。接続詞や副詞を入れるにせよ、語句を入れるにせよ、空欄前後で言い換えや対比箇所を見つけてから、選択肢を検討するようにしよう。

抜き出し問題は、「抜き出す場所を探す」前の作業が一番重要

多くの受験生が苦手とする抜き出し問題だが、誤答する原因を検討すると、条件字数だけを頼りに傍線部の前後、あるいは本文全体を眺めるだけといった傾向が見えてくる。いかなる出題パターンにもいえることだが、設問や傍線部から出題意図を読み取ることなく、正答にたどりつくなどありえない。答えっぽいものを見つけるとか、設問が指示した字数だけを頼りに正答を見つけるのでなく、正答を探すための方向性=出題意図を確認することを、何よりもまず先に行うように。