河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2018年度入試の問題分析

「国語」3題のうち現代文は2題。すべて評論文。設問は、記述型では、傍線部の内容説明を制限字数内で答えるパターンと、制限字数内に加え指定された空欄に合わせるパターンがあるのが大きな特徴。また、字数制限がなく、本文中の空欄に適切な表現を自分で考えて埋めるものもある。ほかに、漢字書き取り、抜き出し。選択型は、空欄補充や本文の趣旨判定など。文法、文学史などの知識問題は出題されていない。

2019年度入試対策・学習アドバイス

設問読解力を高めよう

前記の分析のとおり、東京女子大学は、他大学では見られない出題が見られるが、受験生の多くは、それまで見たこともない問題を出題されると、設問どころか本文さえろくに読まずに、自分勝手に答えてしまいがちである。どんな出題でも、出題意図に沿った本文読解だけが求められていることを忘れないように。

記述問題の得点力アップには、答案の自己検証が不可欠

問題演習などで作成した記述答案の復習を行う際は、解答例を写すだけとか、得点を確認するだけとかでは不十分。設問趣旨に沿っているか、傍線部付近の内容を写すだけになってないか、模範答案とは異なる言い回しができるかなど、自分自身であらゆる点から答案を検討するように。そのうえで、普段教わっている先生に添削してもらうとより効果的であろう。

過去問演習でも、自己検証の充実を!

過去問によるトレーニングでも、解いて答え合わせするだけでなく、すべての問題を解き終わった直後に、答えの導き方を再現し解説と比較するなどして、自分が答えを出すまでの作業過程をチェックするようにしよう。

あらゆるジャンルの文章に対応できる読解力を身につけよう

様々な出題形式に共通するのが、本文の主題や構造を正確に捉えているかという趣旨である。こうした点への対策として、本文の論旨を正確かつ迅速に読み取る力を地道につけていく作業に重点を置こう。問題演習などで、読みづらさを強く感じた文章を繰り返し読むことで、いかなる内容の文章にも対応できる「読み取りの力」をつけていこう。問題演習を通じて多くの文章に触れることと並行し、ひとつの文章を繰り返して読む重要性も忘れないように。

前後の内容のつながりを踏まえた空欄補充を心がけよう

空欄箇所は本文の全体構造にとって重要な部分であることが少なくない。空欄前後で空欄と言い換えや対比にあたる箇所を見つけてから、選択肢の検討に入るようにしよう。

抜き出し問題にとって最重要なのは、設問読解

抜き出し問題を苦手とする受験生が誤答する原因を検討してみると、設問が指定した字数だけで答えを見つけようとする傾向が強く見られる。設問や傍線部から出題意図を読み取ることなく正答にたどりつくなどありえない。答えっぽいものを見つけるとか、その場のフィーリングで解くのではなく、正答を探し出すための方向性=出題意図の確認を、何よりもまず行うようにしよう。

語彙(ごい)力は読解力であると同時に得点力でもある

語句知識の理解および拡充は、読解作業のレベルのみならず得点に直結もする。漢字問題集では、書き取り読み取りにとどまらず、例文を含めた意味理解も徹底させるようにしよう。