河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

2018年度入試の問題分析

各実施日とも、例年大問3題で全問マークシート方式である。解答数は大問1題につき12~13問、合計38問である。各大問とも、問題文中の空欄に適する歴史用語を選択する問題や、下線部設問に関する正誤判定問題が中心である。正誤問題の解答数は全体の約6割強を占め、その選択肢の各文の長さが、1行半から2行にわたる場合もある。原始・古代から近現代まで、全時代にわたって出題されており、戦後史からの出題も見られる。大問3題のうち、[I]は古代や古代から中世、[II]は近世や中世から近世、[III]は近現代に関しての出題であることが多い。

分野では政治・外交史を中心に、文化史や社会経済史など各分野から出題されている。また、テーマ史からの出題も多い。各問題の難易度は、標準的なものが中心であるものの、やや細かな知識を問う問題も少なからず含まれている。なお、正誤問題形式の設問が多い点には注意を要する。

2019年度入試対策・学習アドバイス

不得意な時代や分野のないように

全時代の各分野からまんべんなく出題されており、各設問とも基本的・標準的事項からの出題が中心である。したがって、教科書などを用いて、原始・古代から近現代までの全時代にわたって、不得意な時代や分野のないように丁寧に学習しておくことが大切である。文化史からの出題も見られるので、もし、「文化史分野が苦手」など、苦手分野がはっきりしている場合には、そこから学習していくことをぜひおすすめしたい。そうすれば、得点の大幅なアップが期待できるだろう。

近世・近現代史の学習をおこたりなく

古代・中世から大問1題出題されるのに対して、近世と近現代史からそれぞれ大問1題されることが多いので、近世と近現代史の学習が不十分だと点差が開いてしまう。なかでも近現代史の対策は遅れがちである。教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば正答できるものとなっているので、もし学習の不十分な箇所があれば、早めに取り組んでおくこと。

正誤問題は消去法を用いて解く

正誤問題が必ず出題され、その解答数は6割強を占め、選択肢の各文も2行にわたるやや長めのものも多い。不確かな知識では正誤問題には対応できないので、一歩一歩、正確な知識を着実に増やすことに努めよう。教科書を精読し、用語集などを併用して理解を深める学習を積み重ねて、基礎学力の充実を図ろう。また、この形式では消去法を用いて解答候補の選択肢を絞っていくことが、正解率を高めることにつながる。マークシート方式の模擬試験やセンター試験の過去問などで、消去法を使って選択肢を絞っていく練習をしておくとよいだろう。

過去問にチャレンジしておくこと

入試では、やや難度の高い問題が出題されることもあるが、まず、基本的・標準的な問題で確実に得点できるように学習しておくことが大切である。また、設問形式は4つの短文から解答をひとつ選ぶ正誤問題を中心に出題される。この形式は、選択肢を丁寧に検討する必要があり、解答に意外と時間がかかることが多いので注意を要する。各実施日とも、問題数や正誤問題の割合、問題の難易度などはほぼ同様である。問題の難易度を実感し、設問形式に慣れておくためにも、ぜひ過去の入試問題を入手して、時間を計って解答してみることをおすすめしたい。