河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

試験時間は60分で、全問マークシート方式による大問8題構成は全日程で共通。読解問題は例年どおり、約300~400語の文章が問題I、II、VIIIで3題出題された。問題Iでは一風変わった文章が出題されることが多い。2016年は広告や公共施設の案内文、2017年は「語学学校がホームステイをする学生に提示した注意事項(箇条書き)」「海外ボランティアのプログラム」などが出題されたが、これらは「生活のなかの英語」といっていいだろう。決して難しくはないが、普段の入試英語では見られない表現も出てくるので対策は欠かせない。類題がTOEICなどの外部試験にある。試験時間と問題量を考慮すると、問題Iは「読む」というより「必要な情報を素早くキャッチする」という取り組み方がいいだろう。問題IIとVIIIの長文では、自然科学系を中心に様々なテーマが取り上げられ、文体も説明文からエッセイまで幅広い。比較的新しい話題が多いため普段から知識のアンテナを広げ、最新の時事問題に興味を持ち情報を集めることも重要だろう。問題VIIIは長文空所補充問題。基本的に内容把握で正解を選ぶ問題だが、選択肢に前置詞や品詞・語形が異なるものが並んでいる場合には、視点を内容からイディオムや文法・語法に切り替えて解くことになる。問題IIIとIVがセンター試験と同タイプ・同レベルの4肢選択式の文法・語法問題と整序英作文。問題Vは同義語句・文を選ぶ問題、VIは発音問題。VIIは英文の定義に合う単語を選ぶ問題で、これは非常に珍しい形式なので対策は欠かせない。

2018年度入試対策・学習アドバイス

センター試験の問題演習で実践力を身につける

問題IIIの4肢選択式の文法・語法・イディオム問題と問題IVの整序英作文はレベル・出題ポイントともにセンター試験と極めて近いタイプのため、センター試験対策の教材が有効だろう。センター試験同様、整序英作文はイディオムや重要構文が解法の鍵になっている問題がほとんどだ。よって、重要イディオムと構文を漏れなく覚えることが整序英作文攻略の絶対条件である。

英英辞典で語彙(ごい)力を身につける

センター試験でも他大学でも、あまり見かけない出題形式が、問題VIIの英文の定義から単語を選ぶ問題。これは、慣れていないと難しく感じるはずなので事前の対策は必須だ。定義の文は、英英辞典の説明文と似ていて、動詞はto不定詞、形容詞は同義の形容詞や分詞で説明するルールは知っておきたい。もともと英英辞典は語彙(ごい)力強化には最適で、上級者や英語のプロフェッショナルたちの多くが自らの語彙(ごい)学習のために英英辞典を活用している。この機会に受験生の皆さんも英英辞典を学習に取り入れてみてはどうだろう。

過去問演習で本番のリズムを身につける

難易度は「標準~やや易」で問題量も標準的だが、大問数が多いので過去問演習を定期的に行い、各大問の時間配分を知っておく必要がある。全体の時間配分に大きく影響する長文問題は1題15分以内が目安だろう。制限時間はマイナス5分(つまり計55分)で設定して慣れておくと、本番で余裕を持って仕上げられるはずだ。間違えた問題は原因を分析し、本番までの学習計画をこまめに修正していこう。