河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2017年度入試の問題分析

「国語」として大問2題。現代文(評論文)1題と、9~10個の俳句が本文となっている問題。特に後者は、ほかの大学には見られない特徴である。設問形式は、傍線部読解、空欄補充、本文全体の趣旨判定の読解型と、漢字書き取り、文学史の知識型。俳句問題では、各句にふさわしい鑑賞文を選ぶ問題が見られる。すべてマークシート方式。

2018年度入試対策・学習アドバイス

選択型問題は、「あてる」のではなく「読み取る」もの

選択型の読解問題を苦手とする受験生には、すぐ選択肢文を見て、そのときどきの感覚だけで答えを決めたり、設問趣旨や傍線部の内容を分析することなく、傍線部の直前直後に答えのヒントがあると決めつけるといった傾向が見られる。問題演習では、復習の際、設問趣旨の把握、傍線部分析、本文中にある答えの発見、各選択肢文のチェック。こうした一連の作業ができているかまで検証するようにしよう。

空欄補充は、空欄前後の意味内容の読解が最も大事

東京家政大学は、空欄補充の出題が非常に多い。空欄補充問題を得意にすることが、合格の必須条件であるといってもよい。だが、空欄補充を苦手とする受験生は、非常に多い。接続詞の場合は前後の意味上のつながり、副詞では表現上の呼応関係、そして熟語の場合は言い換えもしくは対比の関係をそれぞれ根拠にして、選択肢を検討していくことを習慣化しよう。また、こうした選択肢で取り上げられている語彙(ごい)理解を深めるのも、欠かせない。不明な語彙(ごい)が出てきたら、カード化してすぐ覚えられるようにするなど、理解の定着のための工夫をおこたらないようにしよう。

様々なジャンルにも対応できる読解力を身につけよう

評論文には、多くの受験生が読みにくさを感じているようだ。普段慣れ親しんでいないテーマが難解な表現で書かれているためだろう。だが、そうした苦手意識の克服なしには読解力の向上など望めない。だから、どのような文章にでも柔軟に対応できることを目標に、日々「読む」練習を積み重ねよう。過去問や問題集などで一度取り組んでみたものの、内容が読み取りにくく、かつ問題の正答率も高くなかった問題文を、一文ごと、段落ごとに意味内容を順に押さえ、本文全体の構成を頭のなかで組み立てる意識で、読む練習を毎日繰り返そう。

漢字力は、センター試験を目標に

漢字問題は、センター試験と同一形式のものが出題されるので、東京家政大学の過去問に加え、センター試験の過去問を活用して実践的な練習を十分に積んでいきたい。選択肢になっているカタカナ部分を実際に書いてみて、書き取りの力を増やしていこう。

過去問演習では、自己検証作業を充実させよう

過去問によるトレーニングは、ただ解いて得点を確認するだけでなく、復習時に、答えを出すまでの自分の解きかたが適切であったか否かを、語彙(ごい)、国語知識、読解など様々な面から検討し、誤答の要因をできるだけ明らかにするようにしよう。

その他の知識問題について

東京家政大学は、国語知識全般の理解を問う問題が非常に多い。大学受験用の国語知識の問題集や、社会人向けに書かれた一般教養としての日本語知識をまとめたものなどを活用し、毎日コツコツ身につけていこう。