河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

政治・経済

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

オーソドックスな出題形式

出題形式は、大問が5題、小問数が55問である。そのうち、記号選択式が40問、記述式が15問で、記号選択式の割合が高い。記号選択式は、語群のなかから本文の空欄にあてはまる適語を選ばせるタイプであるが、語群の選択肢がいずれの問題も24個とやや多めである。私立大学入試問題の典型的なタイプといえよう。記述式は、用語を答えさせるものであり、短文もしくは長文の論述式問題はない。5年連続して正誤判定問題は出題されず、出題形式は例年と同様にまったく同じであった。

政治・経済の全分野から幅広く出題

出題内容は、政治・経済・国際分野からまんべんなく出題されており、〔1〕平和主義と日本の安全保障、〔2〕人権保障の国際化、〔3〕社会主義体制、〔4〕労働と社会保障、〔5〕農業問題であった。難易度はいずれも教科書レベルの標準的な問題で難しくはない。なお、安倍政権においての有事法制の整備に関する内容が取り上げられ、「国際平和支援法」が記述式で出題された。今後も時事的問題が出題される可能性は高いだろう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

教科書レベルを完璧にしよう

出題のほとんどが教科書範囲の標準レベルの問題であり、難問・奇問といった類の出題はない。帝京大学においては、政治・経済の基本事項を徹底して習得することが大切である。とはいっても、用語をなんとなく覚えている程度の記憶では、選択式の問題は解答できても、記述式の問題は歯が立たないことを肝に銘じてほしい。記述式の問題については、政治・経済の用語を漢字で正しく記述できるように意識しながら学習するとよいだろう。日頃から、問題集などでアウトプットの練習(書く練習)を惜しまないことも重要となる。選択式の問題については、ただ単に教科書を眺めるように読むだけでなく、用語集や資料集を横に置いて、調べながら学習すると効果的である。例えば、政党に関する単元の問題演習は、資料集の政党変遷史が載っているページを横に置き、流れを確認しながら問題を解くといった工夫をすること。戦後の国際政治の単元では、年表を見ながら鍵となる年号や関連する出来事を覚え、時代の把握に努めるようにして学習するとよいだろう。その際には、マーカーペンなどを使って視覚的に記憶するなど工夫をしよう。

直前期は多くの大学の過去問を解こう!

入試直前期は、帝京大学に限らず、センター試験や他大学など多くの過去問を演習することが大切である。過去問の演習は、時間配分や出題傾向を自分で把握できるだけでなく、政治・経済で出題される頻出用語が何度も出てくるため、問題を解くうちに自然と知識を定着させることができる。また、センター試験のような内容正誤判定タイプの問題を解く際には、「なぜこの選択肢が誤りなのか」という視点を必ず持つこと。ただ何となく選択肢を選ぶのではなく、自分なりの根拠を持って正解を選ぶようにすることを心がけよう。解答後に時間をかけてじっくり解説を読み、自分の思考の過程に誤りがあったのか、あるいは知識不足なのかを確認することで、過去問の演習が実りのあるものになる。また、過去問の演習は時事問題への対策ともなるため、とても有効である。