河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

入試の形式は記述と選択の併用

2016年度に引き続き、2017年度も大問5題中4題を選択して解答する形式となっており、この形式は今後も続くものと思われる。5題全体の小問数は53問(語句選択34問・記述式19問)で、2016年度の語句選択39問・記述式15問、2015年度の語句選択34問・記述式6問と比較して、記述式の問題が2016年度より増加している。一方、歴史用語を年代順に配列する問題は、2016年度は姿を消したが、2017年度は1問、かつ漢字の読み方が2問出題された。分量は多くはなく、解答時間には余裕があるであろう。

出題範囲は全時代からまんべんなく

例年、大問の〔1〕が古代から、〔2〕が中世から、〔3〕が近世から、〔4〕と〔5〕が近現代からの出題となっており、すべての時代からまんべんなく出題されるため、バランスのよい学習が要求される。分野では、政治・外交史が中心であり、2017年度は政治史と外交史が大半を占めた。また、文化史も大問1題で出題され、僧侶8人の名前を答える問題だった。また、2016・2017年度は出題のなかった史料問題が近現代で出題されたが、未見史料で難しかった。今後も史料問題出題の可能性はあるので注意したい。

2018年度入試対策・学習アドバイス

用語は正しく書き内容を理解しよう

記述式問題は、漢字が正しく書けないと誤りとされてしまう。帝京大学の記述式問題は教科書本文レベルの基本的な用語が中心なので、普段の学習の際に歴史用語を正しく書く練習を積み重ねていこう。また、問題文中のヒントを的確に見出し、自分の記憶のなかからあてはまりそうな用語を探し出して答えていく必要があるので、うろ覚えの曖昧な知識では対処できない。したがって、教科書を用いた学習の際には、歴史用語の意味を正確につかむことを意識しながら読み、用語の内容を理解しながら暗記していってほしい。

近現代史や文化史は早めの対策を

授業進度などの関係で、対策が遅れがちになるのが近現代史である。従来の帝京大学の近現代史は易しいものが多かったが、2017年度はテロやクーデターを題材にし、「西田税(にしだみつぎ)」の読み方が出るなど難度が高かった。近現代史を大問で2題も出すことから考えても、今後、近現代史の難度が上がることは予想できる。また、文化史も同様に対策が遅れがちになるが、勉強すれば確実に得点が伸びるので、努力の差がそのまま点数の差となって表れる。それぞれの時期の文化の特徴を理解したうえで、その特徴と結びつける形で人名や作品名を覚えれば、記憶が定着しやすくなる。

過去問の活用で得点力を伸ばそう

志望大学の過去問は、入試直前期に初めて解くのではなく、ある程度学習が進んだ段階で数ヵ年分解いてみよう。問題演習を行い、それまでインプットしてきた知識をアウトプットすることで、記憶を強化することができる。そして、まだ習っていない分野や、すでに習っていても知識の定着が不十分な分野などがわかるので、自らの課題を意識することができるようになる。また、帝京大学の問題は、正確に覚えているかを素直に問う形式なので、早めに過去問に触れ、その形式を意識した学習を行っていくことで、確実に得点力を伸ばすことができるはずである。早めの過去問演習ができるよう、普段の学習のピッチを上げていこう。