河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

出題形式は例年どおり。4題中、1題が必須問題、残りの3題中2題が選択問題である。受験生全員が解答する必須問題は約900語の長文読解問題。文章は「アイヌとアイヌの文化」に関する内容で、難度は2016年度よりやや上がり、英文量は400語から大幅に増えた。設問は、空所補充(11問)、下線部の語と同じ用法を含んだ文を選ぶもの(2問)、内容一致選択問題(5問)である。空所補充問題は前置詞を問うもの(5問)と、時制や比較などの文法を問うもの(6問)から成っている。用法問題はasと不定詞の用法が問われた。内容一致問題はT&F形式。選択問題は、語彙(ごい)問題(5問)、文法問題(5問)、会話問題(5問)。語彙(ごい)問題は空所補充形式で名詞・動詞・形容詞が問われている。文法問題は空所補充形式で、不定詞、動詞、時制、関係詞、前置詞、接続詞が問われた。会話問題は、Aの問いかけに対するBの受け答えを選ぶ問題。2017年度の問題も基本重視の傾向は変わっていないが、全体的な難度は2016年度より若干上がったといえる。

2018年度入試対策・学習アドバイス

読解問題対策

受験準備の中心となるのは、必須問題となっている読解問題の対策である。まず、学校や塾の授業の予習・復習を中心とした日常の学習を大切にしたい。一度学んだ英文を何度も読み返すことが重要だ。その際に、文構造や文法にも注意を払いながら読み返すとよい。例えば、文章のなかで用いられている前置詞や接続詞に着目して、それぞれの意味や役割を考えたり、動詞に着目して、目的語の有無を判断したり、態や時制を確認したりするとよいだろう。また「前置詞」や「動詞」を問われる可能性が高いので、特に動詞と前置詞の結びつきを意識して読んでいきたい。

こうした日々の学習を積むなかで、自然に単語や熟語を覚えることができるだろうし、基礎的な文法も身につく。慣れてきたら、400~500語の英文で構成された読解問題集にも取り組んでみよう。設問を解くことで、細部を丁寧に読む習慣が身につくはずだ。設問に答えるときは必ず、解答の根拠を明確にするようにしよう。

基本文法の確認とと語彙(ごい)力の増強

長文の読み込みと合わせて行いたい学習は、基本例文の習得だ。英作文や英文法の教科書に載っている暗唱用の基本例文、あるいは参考書の例文を、英語から日本語、また日本語から英語に直せるように徹底的に反復練習すれば、確実に英語の基礎が固まる。例文を覚えていく際は、まず英語の文構造を把握し、きちんと日本語で意味が取れるようにして、その後、日本語から英語に直していく。声に出したり、紙に書き出したりしながら、日々一定数覚えていくようにしよう。棒暗記にならないように、英文の構造と日本語の意味を対応させながら進めていきたい。例文の暗唱と並行して、問題集を用いて文法・語法の空所補充の選択問題や語句整序問題を解くようにするとなおよい。単元別にこつこつと知識を積み上げていこう。また、単語力がないからといって、単語だけをただ覚えていくのは効率的な学習法とはいいがたい。学校の教科書や塾のテキスト、問題集などで学習した文章を読み込んでいき、文脈のなかで単語・熟語を手に入れ、増やしていくとよいだろう。