河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

各学部とも、国語は現代文のみの出題となっている。大問の数は4題で、うち1題は必須問題となっており、残り3題から2題を選択して解答する形式。問題文ではそれぞれ日米の人間関係、西洋医学と東洋医学、大人と子どもの関係、グローバル化のなかの文化伝統といった話題が扱われており、比較的読みやすい文章が多い。分量は共通問題が3,000字前後、選択問題は各2,000字前後で、入試問題としては標準的、ないしやや短めである。求められる解答数は、共通問題が15、選択問題が1題につき8。出題内容としては、空欄補充問題が中心で、ほかに漢字の読み書き、抜き出し、脱落文補充、本文との内容一致などの問題が出題されている。いずれも私立大学の入試問題としてはオーソドックスなものだといえる。全体的な難易度はやや易しめであり、取りこぼしなく得点する必要があろう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

漢字の学習はおろそかにしないこと

どの問題を選択するにせよ、漢字の書き取りは絶対に避けられない。設問数に占める漢字問題の割合は比較的高く、そのうちほとんどは標準的なレベルの出題となっているため、ここでの失点は非常に痛い。問題集などを活用し、しっかり練習を重ねておいてほしい。

語句の知識を少しずつ蓄えていこう

帝京大学入試問題の大きな特徴のひとつといえるのが、空欄補充問題の割合の高さである。空欄に入るべき語句を考えるためには、空欄前後の流れをきちんと把握することがもちろん大切だが、選択肢に並んでいる言葉の意味がわからなければ、自信をもって正解を選ぶことができない。頻出用語を集めた参考書を1 冊決め、そこに登場する語句をしっかり覚えていくことを勧めたい。また、漢字練習の際に意味も確認することを習慣づけることも有効である。

細部への注意力と論旨の把握が鍵

以上のように、漢字や語句についての出題も少なくないが、本文の内容に関する読解問題も、当然ながら油断できない。読解問題の数は比較的少ないが、かえって本文全体の趣旨の理解を問う設問が目立つ。こうした問題に対処するには、細部にとらわれず本文全体の議論を捉える必要がある一方、選択肢に含まれる誤りを、本文の記述を根拠に特定するための注意力も必要である。

まずは、文章や話題に慣れていこう

すでに述べたように、帝京大学入試問題として採用される文章は、一般的な話題を扱ったものがほとんどである。とはいうものの、現代の社会や文化を扱った、まとまった長さの文章を読んだ経験が少ないと、本文を前にして戸惑うことにもなりかねない。そこで、まずは新聞記事を読んだり、新書などの書籍を手に取ったりして、評論文を読むことに慣れていこう。文章を読む際には、一字一句を無理に覚え込もうとせず、本文の内容を大づかみに理解しようとする姿勢で臨みたい。それを続けることで、文章がよりスムーズに理解でき、話題にも親しんでいけるようになるはずだ。とはいえ、ただ文章を読むだけでは設問に答える練習ができないので、合わせて問題集にも取り組んでほしい。問題集は、私立大学受験用の基礎~標準レベルのものを選ぶとよい。そして、帝京大学の過去問にも積極的に挑んでいこう。満点狙いで真剣に解答し、間違えた問題については、なぜ間違いなのか、どうすれば正解できたかを検証することも忘れずに。