河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

2017年度入試の問題分析

例年どおり学部ごとに出題形式・傾向に大きな違いがあった

(1)文学部:解答形式はマークセンス方式・記述式併用。古代から近代までの出題で、戦後史からの出題はなかった。正誤問題・年代配列問題・史料問題が出題された。

(2)商学部:解答形式はマークセンス方式・記述式併用。原始・古代から戦後まで出題された。正誤問題・年代配列問題・史料問題は例年どおり出題された。大問3題のうち2題は近現代史から出題され、近現代のうち戦後史からの出題は例年どおり多い。

(3)経済学部:解答形式はマークセンス方式・記述式併用に変更。語句の選択・記述問題が中心であるが、一部に正誤問題が出題された。例年どおり史料問題や戦後史からの出題があったが、グラフ利用の設問が新たに登場した。

(4)法学部:解答形式はマークセンス方式・記述式併用。例年どおり短文の正誤を判定させる形式の正誤問題が数多く出題される傾向があり、また一部に史料問題も出題された。

(5)統一入試:解答形式はマークセンス方式のみ。出題形式では語句選択問題と正誤問題が多く、史料問題・年代配列問題も一部出題された。正誤問題では正しいもの、もしくは誤っているものをひとつ選択させる形式が中心であった。

2018年度入試対策・学習アドバイス

学部ごとに、出題される時代や形式に違いがあるので、それを認識して対策を立てる必要がある。

基本事項を確認

各学部・統一入試ともに一部難問も出題されているが、それらでは差がつかないので、教科書レベルの事項を正確に理解・習得することが重要である。入試までの間にできるだけ反復して、知識・理解を確かなものにしておこう。

解答形式がマークセンス方式のみの統一入試以外では、正しい漢字を書けるかどうかが合否を分けるポイントになると思われるので、書きながら覚えるということが大切である。なお、書くことは記憶を確かなものにする効果があるので、記述式の問題のみの対策というわけではなく、得点力アップのためにぜひ実践してもらいたい。

史料問題対策は必須

史料問題は教科書や一般的な史料問題集などで見られる基本史料と、未見史料の両方が出題される。基本史料は繰り返しチェックして、よく出題されるポイントを押さえておこう。また、基本史料を通して史料の読解力を身につけることで、未見史料への対応も可能となるので、まずは基本史料の対策を十分にしておきたい。

戦後史の学習

文学部を除く全学部では戦後史からの出題があり、戦後史まで学習がきちんとできていないといけない。時間的に戦後史の学習が十分にできていないという傾向が一般にみられるが、戦後史の学習は必須である。入試までの学習スケジュールをきちんと立て、教科書の最後にまで学習が行きわたるようにしておきたい。

正誤判定問題の対策

すべての短文の正誤を判定する正誤問題の完答は困難である。ある程度正解できればよいと割り切って、受験までに知識をより正確なものにして仕上げておこう。正誤問題対策としては、過去問を使った演習を取り入れ、中央大学の出題傾向を体験しながら慣れておくことも重要である。