河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

統一入試、理工・総合政策・文学部はマークセンス方式で、法・商・経済学部はマークセンス方式と記述の併用式。いずれの学部も長文読解問題が中心だが、それ以外の設問は各学部で独自色があり、なかには重点的な対策が必要な問題もあるので早めに志望学部の過去問をチェックして学習計画に反映してもらいたい。どの学部も時間に対して問題量はやや多めなので、過去問を解く際にはきちんと時間制限を設けて本番のリズムを身につけること。

2018年度入試対策・学習アドバイス

特に対策に重点を置いてもらいたい設問について、注意点と学習法を紹介する。

正誤指摘問題

下線部が引かれたなかから誤りを指摘するタイプと、4つの文から誤りを含む文を答えるタイプがある。どれも受験生の盲点をつく良問で、かなり訓練をしないと手間取るだろう。一般的な4択問題で文法・語法が仕上がったら、なるべく多くの問題を解くことを勧める。特に、4つの文から誤文を選ぶタイプは訓練が必要なので、過去問を含め100問程度は解いて本番に臨もう。

英文和訳問題

中央大学の和訳問題は、意味のわからないまま直訳をしても高得点は望めない。正確な構造把握はもちろん、基本単語の一つひとつまで文脈に即した訳出を心がけてもらいたい。

和文英訳問題

正確な文法・語法の力はもちろん、ハイレベルな語彙(ごい)力を要求する問題。この場合の語彙(ごい)力とは、アクティブボキャブラリー(「書く」「話す」ための<語彙(ごい)力)で、これは一般的な「英単語を見て日本語の意味を答える」という学習法では決して身につくものではない。対策として、単語帳の学習では「日本語から英語」を答える形式も取り入れること。また、文法・語法・イディオムの問題は、選択肢がない記述式のものがよい。

自由英作文

商学部で80語以上の自由英作文が出題されている。テーマは例年日常的なもので、2017年度は「自分が生まれる前の時代に戻れるとしたら、いつの時代に行き、どんなことがしたいか」というものだった。このように、自由英作文では「もし~だったら」という課題が多いが、その場合は仮定法を使うのが望ましい。書く内容は必要以上に凝ったものではなく、わかりやすい常識的なものがよい。また、それほど長い語数ではないので、語数稼ぎと取られかねない不要な繰り返しは避け、テーマに対して過不足なく必要な情報を盛り込むようにしよう。

練習としては、まず50語程度の課題からスタートし、最終的には100語以上を10~15分で書けるところまで訓練してもらいたい。そして、何より重要なことは、自由英作文に限らず、記述問題の答案は必ず先生に添削してもらうこと。記述問題は指摘されたミスの修正を繰り返して上達していくのだ。

語彙(ごい)力を中心に真の英語力をつける

各学部が工夫を凝らして、様々な出題で受験生の英語力を測ろうとしているため、付け焼刃ではとうてい太刀打ちできない。語彙(ごい)力の学習を中心に、文法・語法、精読・多読をバランスよく組み合わせて真の英語力をつけて本番に臨んでほしい。