河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

2018年度入試の問題分析

2018年度入試では、出題形式は大問が4題、設問総数が40問であった。大問数や設問総数は、例年どおりである。扱う時代は、第1問が古代、第2問が中世、第3問が近世、第4問が近現代となっており、これも例年どおりといえる。扱う分野については、政治・外交史以外に文化史の比重が非常に高いのが特徴であったが、2017・2018年度は各分野からまんべんなく出題されている。解答形式はすべてマーク式である。そのほとんどが歴史用語に関する客観式問題で、用語選択問題・用語組み合わせ問題・用語年代整序からなるが、年代整序は、ここ数年出題されていない。2017年度は、系図の問題が出題された。また政治・外交史を中心に4文のうちからひとつを選択する形式の文章正誤判定問題が必ず出題される。さらに史料問題は例年大問1題で必ず出題される。文化作品の図版問題が出題されたこともあるが、ここ数年は出題がない。難易度は、高校の教科書の学習で十分に対応できる標準レベルである。

2019年度入試対策・学習アドバイス

歴史用語中心の学習が必要

大正大学の日本史は、歴史用語に関する客観式問題が中心を占める。空欄に該当する用語を選択させるもの、問題文の下線部に該当する用語を選択させるものが多く、歴史用語の正確な理解が必要となる。また政変や戦乱などの歴史用語がいつ頃のものかという時代的感覚も身につけておきたい。西暦を問う選択問題も多く、その点も考慮した学習が必要となる。

正誤問題対策も忘れないように

2015年度以降に増加した文章正誤判定問題は以降毎年全体の約2割を占め、軽視できない。いずれも文章選択の形式で、難易度はセンター試験レベルである。大正大学の過去問やセンター試験の過去問を利用して、その対策に取り組んでおいてほしい。特に歴史用語については内容の正しい理解が要求されるので、単純な一問一答式の学習だけでなく、用語を覚える場合にその内容をしっかりと理解し記憶することが重要であるといえる。

史料問題の対策は必須

大正大学の日本史問題は、大問4 題のうち1題が必ず史料問題となっている。この傾向は定着しており、その対策は必須といえる。史料問題の時代も、全時代からまんべんなく出題されており、この史料問題が全体のなかでも点差の開きやすいポイントになっている。しかし、出題される史料問題のほとんどが頻出史料といえるものであり、教科書に掲載されている史料をしっかりと学習することで対応が可能である。頻出史料中の語句を解答させる問題も必ず出題されるので、頻出史料の音読など、普段の学習に史料対策を取り入れる必要がある。一方で未見史料を読解させて解かせる問題は多くない。

文化作品を図版でチェック

2014年度に初めて図版を利用した問題が出題された。建築物や絵画などの写真を使った学習をしておかないと正解が導けない問題であるが、出題された図版は教科書などに掲載されているものが多い。文化史学習をする際には必ず図版で作品を確認しながら覚えていきたい。2015~2017年度は出題されていないが、2018年度は再び出題され、写真計9点に加え、寺院の伽藍配置の図が出題された。大正大学合格には、文化を中心に、教科書などの図版を確認しながらの学習が欠かせないといえる。