河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

2018年度入試の問題分析

各試験日ともに問題数は大問5題・小問50問である。解答方式はすべてマーク方式である。出題形式は、短めの問題文・長めの会話文・史料・図版・グラフなどを用いて、空欄補充・下線部設問・正誤問題・年代配列問題など、様々な形式が採用されている。各試験日ともに正誤問題が10~15問程度出題された。例年どおり、すべての問題が受験生の学力を正確に判定できるだけでなく、受験日によって有利・不利が生じないように工夫された良問である。時代別に見ると、おおむね第1問は原始・古代、第2問は中世、第3問は近世、第4問は近代、第5問は文化史(2018年度は美術分野からの出題が多かった)という、こちらも例年とほぼ同じ配分で出題され、例年どおり、戦後史は出題されなかった。分野別に見ると、第5問を除いて、各試験日ともに政治・外交を中心として、他分野を織り交ぜて出題する問題が多い。また空欄を複数設けて該当する語句の組み合わせを解答させる問題や、史料の内容を読み取らせる問題が出題された。

2019年度入試対策・学習アドバイス

正誤・史料・文化史対策を忘れずに!

正誤問題対策はもちろんだが、頻出史料(教科書などに掲載されている)を使用した問題の出題が多いので史料問題対策も忘れてはならない。例年は古代・中世からは史料利用の出題が多く、近世・近代は問題文を用いた出題が多かったが、近年は近代からも史料問題が出題されることもある。また2018年度に1問出題されたが、未見史料(教科書などに掲載されていない史料)も出題されることもある。未見史料問題対策は大東文化大学の過去問を利用して、解答を導き出す練習を積んでおくとよい。一見難問に見えるかもしれないが、問われている事項は史料中のキーワードに着目すれば、時代・出来事などを特定することができ、さらに設問をヒントにして内容をつかめるように工夫された出題になっているので、ほかの受験生に差をつけるためにも演習を繰り返してほしい。また多くの受験生が不得意としている文化史からの出題が全体の約20%を占めているので、問題演習などを通じて知識整理および実戦力向上を図ってほしい。

過去問の研究に加えて、センター試験対策の問題集を併用すると有効!

出題されている事項の多くは教科書範囲に収まっているが、一部でややレベルの高い用語が問われることもある。また前述したように、受験生が不得意としている正誤問題や史料問題も数多く出題されている。つまり教科書の太字のみを闇雲に覚えるという学習や、一問一答式問題集のみを繰り返すというような学習では、合格点に達することはかなり難しい。そこで、教科書を精読することが重要であることはもちろんだが、用語集などを併用して、重要な出来事については深く理解するという姿勢で学習してほしい。そして基礎学力の充実を図るとともに実戦力を高める必要がある。各試験日ともに、ほぼ同一の形式・レベルで出題されており、一見、難問に見える問題でも、語群などを吟味すれば、消去法を用いて正解を導き出せる良問が多く出題されているので、自分の志望する学部・学科はもちろん、それ以外の試験日の過去問を学習するとよい。またセンター試験の過去問を利用することも有効な対策となるはずである。