河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2018年度入試の問題分析

大問2題。出題形式は、すべてマーク方式。大問中の出題数は7~8問。出題文の内容は、日本語、経済、コミュニケーション、科学、文学エッセイなど、試験日程ごとに非常にバラエティに富んでいる。設問形式は、漢字書き取り、傍線部内容説明、空欄補充、慣用表現(副詞)の意味説明、本文趣旨判定。なお、漢字書き取りはセンター試験とほぼ同形式のものが、読解問題の最後に必ず置かれている。

2019年度入試対策・学習アドバイス

設問趣旨から離れない読解を心がけよう

答えは、本文中にある。だが、本文だけ見ても正答にはたどりつけない。設問趣旨の把握、傍線部などの分析を通じ、出題者の要求を読み取ったうえでの、本文中読解、各選択肢文の答えのチェック…。こうした一連の解答手順を、いかなる文章やいかなる設問の場合でも徹底するようにしよう。選択型の読解問題では、設問の傍線部の直前直後だけをただ何となく見るだけで正答にたどりつくなどありえない。また、選択肢だけ見て、そのときどきの「何となく」の感覚だけで答えを決めることもできない。そうした「曖昧さ」の克服をめざし、自己検証を繰り返そう。

過去問演習を通じて、実践力を高めよう

過去問によるトレーニングを有効なものにするためには、解いて答え合わせしてそれで終わるのではなく、解き終えたらすぐ自分の答えの導き方を思い出してメモ書きなどを残し、自分の答えの出し方と解説とを比べて、解答に至るまでの途中経過の検討を、じっくり時間をかけて行おう。

あらゆるジャンルに対応できる柔軟な本文読解力をめざそう

前述したとおり、大東文化大学では、様々な内容の文章が出題され、ジャンルに関係なく本文および設問の構造を正確かつ速やかに把握し、思考する力が求められる。普段慣れ親しんでいないテーマが難解な用語で書かれているため非常に読みづらいだろうが、逆にそうした読みづらさを感じた文章を使って、安定した読みの力をつけるトレーニングを積んでいこう。問題演習などで取り組んだ文章を復習で活用し、はじめは論旨の展開を正確に頭のなかで再現することを意識して読み進める。最初は、ゆっくり。慣れてきたら本試験を意識して段々速く読む。問題演習で多くの文章に触れるのと並行して、こうした同一の文章を使った練習も忘れずに。

漢字の書き取り力は、センターレベルを目標に

出題分析でも触れたが、漢字問題は、センター試験と同一形式のものが出題される。センター試験の過去問も活用して実践的な練習を十分に積んでおきたい。問題を解く際、ただ選んで答え合わせするのではなく、選択肢になっているカタカナ部分を活用し、書き取り練習を繰り返すことを通じて、実践力をつけていくようにしよう。

語彙(ごい)力アップ=得点力アップ

本文が読めたり読めなかったりする原因のひとつに、語彙(ごい)力の不安定がある。設問を誤る原因にも、語彙(ごい)力の不足がある。つまり、読解作業全般を向上させるには、語彙(ごい)力を絶えず鍛えていなければならないのだ。理解不十分な語句があったら、その都度辞書を引いて意味を理解するように。また、漢字問題集では、書き、読み、さらには、例文も含めた意味理解まで行うようにしよう。