河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

大問数は2016年度と同じ4題(2月4日:文学部)で、解答数はほぼ例年どおり、記述問題と選択問題が同じくらいの割合で出題された。出題の形式は、空欄補充問題や歴史名辞についての5択の選択問題が中心で、一部短文の正誤問題や年代選択問題が出題されることもあり、2月4日入試では、短文で簡潔に説明する問題が出題された。出題の範囲は、原始・古代から近現代まで全時代にわたっている。分野では政治・外交史を中心に、社会経済史や文化史など各分野から出題されている。Ⅳは近現代史からの出題で、40点分あり(2月4日は近現代の鉄道に関する問題文による出題)、その割合が比較的高い。なお、例年、基本史料を中心とする史料問題が出題されることが多く、2017年度も出題されている。全体を通して、一部にやや細かい知識を問う問題があるものの、各設問とも基本的・標準的事項からの出題が中心である。問題数はそれほど多くないので、解答時間(60分)が不足することはないだろう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

不得意な時代や分野のないように

全時代の各分野からまんべんなく出題されており、各設問とも基本的・標準的事項からの出題が中心である。したがって、教科書などを用いて、原始・古代から近現代までの全時代の各分野にわたって、不得意な時代や分野のないように丁寧に学習しておけば、高得点が期待できる。例えば、「文化史分野が苦手」など、苦手分野や未習分野がはっきりしている場合には、その分野から学習していこう。そうすれば、得点の大幅なアップが期待できるだろう。なお、解答のおよそ半分が空欄部分に歴史用語を記述で答える形式なので、合格点を確保するためには漢字のミスがないよう、歴史用語を正確に漢字で書けるようにしておきたい。

近現代史の学習をおこたりなく

例年、近現代史からの出題が40点分あり、近代史・現代史(戦後史)からの出題割合が比較的高いといえる。教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば、正答できるものとなっているので、近現代史に関しても丁寧に学習しておくことが大切である。

史料対策を立てておこう

史料問題が苦手な受験生には、史料問題は対策を立てておきさえすれば、確実に点数を獲得できることを知ってほしい。まずは、教科書に記載されている基本的な史料についてキーワードを押さえつつ、一通り目を通しておくこと。そして史料文中の空欄補充や下線部設問に対応できるようにしておこう。基本史料については、薄めの史料問題集を1冊仕上げると自信がつくだろう。なお、未見史料については、まず、何に関する史料であるかを判断することが大切である。その際、史料の出典や設問もヒントとなる場合がある。何に関する史料であるかが判断できれば設問も解けることが多い。

過去問にチャレンジしておこう

大問数の変動はあるものの、出題形式や難易度、解答数などは各日程とも、例年ほぼ同じである。また、過去に出題されたものと類似した内容の問題が出題されることもある。出題傾向や形式・難易度を知るためにも、過去問を入手し、時間を計って解答してみることは大変有効である。まず、過去問を解くことを、ぜひおすすめしたい。