河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

2月入試の場合、現代文は文化史学科のみ1題、それ以外の学科では2題。日本語日本文・文化史学科では、加えて古文1題と古文・漢文の選択問題1題を解答する。国語の試験時間は日本語日本文学科のみ80分、他学科は60分。よって、1題あたりの解答時間は、日本語日本文・文化史学科は20分、他学科は30分となる。問題文の長さは1題あたり3,000字弱で、入試問題としては標準的だが、一部学科の評論文では、同じ著作から1,000字弱の問題文が追加され、さらなる設問に答えるという形式をとっている。評論では「地図」を社会学的観点から論じた文章、小説ではガラスの彫刻家である女性主人公の抱える葛藤や周囲との関わりを描いた作品が出題されている。昭和期の小説が出題された点は2016年度と同じだが、評論は2016年度の古い文章から一転、近年の文章から出題された。

解答形式は記述式・客観式の併用。漢字の書き取り、語句の意味、抜き出し、空欄補充、傍線部の内容説明、本文の内容一致問題などに加えて、記述問題も出題される。字数指定の有無、指定字数の長さは様々であり、設問要求に応じて適切に答える必要がある。

2018年度入試対策・学習アドバイス

漢字の学習はおろそかにしないこと

漢字の書き取りが必ず出題されているが、一部を除けば標準的なレベルであり、対策の充実度によって差がつくはずだ。漢字問題用の問題集などを活用し、しっかり対策を進めていきたい。

語句の設問はセンター試験と類似

本文中の語句の意味を選択肢から選んで答えるという問題形式はセンター試験と同様であり、共通の対策を取ることができる。先述のとおり、本文に古風な文章が多いことから、言葉の意味の理解が本文読解に有利にはたらく場合は少なくないだろう。頻出語句を集めた用語集で知らない語句を減らすほか、普段からこまめに辞書を引く習慣をつけるといったことが有効な対策となる。

読解問題は本文内容をこまめに確認

文章構成や表現などについての記号選択問題は、選択肢こそセンター試験などと比べると短めのものが多いが、本文の細部まで確認しないと正誤の判断がつかない場合もある。判断に迷ったら随時本文に戻って確認し、判断根拠を特定するといった練習が求められる。

記述問題は題意に沿った答案構成を

多くの受験生にとって一番の気がかりは、記述問題への対応であろう。記述問題に解答するには、設問の要求を確認し、解答の構文や方向性の見通しをつけたうえで、ときに本文の全体を見通しながら答案に盛り込むべき情報を不足なく探し出し、それを最終的に答案へまとめあげるという過程をきちんと踏むことが重要だ。この過程を着実に遂行する力を養うには、やはり問題演習の蓄積は欠かせないであろう。

記述・客観併用型の問題演習が有効

練習に用いる問題集としては、記述式・客観式が混在しており、なおかつ解説が詳しく、記述問題に採点基準がついたものを選んで取り組むとよい。ただし、ただ解いて答え合わせをするだけでは効果は限定的だ。答え合わせ後に正答・誤答の理由を見極めることや、特に記述問題では自分の読解や答案の不備を逐一確認することが肝要である。つまり、練習時の失敗から自分の弱点を知り、その克服に努めることが必要なのだ。先生など信頼できる人に添削指導を仰ぐのも効果的である。