河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

A方式:出題形式は大問が4題、それぞれの大問の設問数が20問程度であり、大問数や設問数は例年どおりであった。扱う時代は、古代から近代までで、原始と戦後の出題はなかった。扱う内容は、テーマ史的な問題が多く、日本の世界遺産、古代・近世初期の官職、近代の政党などがテーマであった。解答形式は記述式と客観式が併用されており、客観式の割合が6割程度である。客観式の問題は、語句を選択させるものと、正誤を判定させるものから構成される。例年出題される論述問題では、120字程度の問題が1問出題された。

B方式:出題形式は大問が4題、それぞれの大問の設問数が15問程度であった。扱う時代は、古代から近現代までで、戦後が出題された。扱う内容は、テーマ史的な問題が多く、日本の歴史史料、中世の家、近現代の通信などがテーマであった。解答形式は記述式と客観式が併用されており、客観式の割合が8割程度と多い。A方式で出題された論述問題は、B方式では出題されなかった。

2019年度入試対策・学習アドバイス

正誤判定問題の対策

正誤判定問題とは、4つの文章のうちから正しいもの、もしくは誤っているものをひとつ選択させるものである。難易度は標準レベルで、正確な知識があれば正解が出せるものなので、過去問などを利用して練習をしておきたい。

歴史用語の正確な表記

歴史用語を書かせる記述式問題が出題されるため、日本史の用語をいかに正確に書けるかが重要なポイントとなる。日本史の用語はほとんどが漢字表記なので、日頃から用語を実際に書いて確認しながら覚えていく学習方法をとってほしい。歴史上の人物の姓名や文化作品の名称は、特に難しく紛らわしい漢字が多いので、教科書で正しい表記を一つひとつ確認しながら正確に覚えていってほしい。

論述問題の対策

聖心女子大学の日本史問題傾向のひとつは、論述問題が出題されることである(B方式では出題されなかった)。その対策は必須といえる。まずは、100字程度の論述問題の対策である。2018年度では、鉄砲の伝来について、「種子島」「長篠合戦」「南蛮貿易」の指定語句を用いて論述させるものが出題された。例年、指定語句を使用した問題形式のために、指定語句をいかに論述の答案に盛り込むかがポイントとなる。このような論述問題に対応するためには、過去問を利用した論述の練習とともに、日頃から個々の歴史用語について背景・内容・結果意義を確認しながら学習を進めることが重要である。

苦手な時代や分野を克服

聖心女子大学の日本史は、出題される時代や分野にはあまり偏りがなく、時代では古代から近代までがまんべんなく大問形式で出題され、また分野では政治史・外交史・文化史などがテーマ史の形式で出題される傾向がある。したがって、苦手となる時代や分野を少しでもなくし、日本史の学習が広範囲に行きわたるようにしておかなければいけない。ただ、一方で、戦後の現代史については出題が少なく(ただし、B方式では出題されているので要注意)、また史料を利用した出題も少ないので、その点を考慮に入れ、どこに学習の重点を置くかを考えながら日頃の学習を進めるようにしたい。