河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

A方式とB方式では出題形式が異なる。A方式では読解総合問題2題と長めの会話問題1題が出題されており、B方式では読解総合問題2題と文法・語彙(ごい)問題が出題されている。いずれの方式も記号で答える問題だけでなく和訳問題も含まれているので、速読・精読どちらの読解力も求められている。聖心女子大学の特徴は、「単なる知識の有無を問う」だけではなく「その場で判断するための柔軟な思考力を問う」出題が多いことだ。本文中の単語や下線部の言い換え問題、空所補充問題はその典型であり、単なる語彙(ごい)力だけでなく「この文脈ではどういう意味で用いられているのか」「この空所にはどういう意味の語が入るべきか」を判断する力も求められている。さらに、読解総合問題のなかで「本文の著者が同意しないと思われる意見を選べ」という問題もあり、本文の主旨を正確に捉えたうえで、その主張に合致しないものを見抜く力まで問われている。したがって、幅広く英語の総合力を高めていく必要があるだろう。

2019年度入試対策・学習アドバイス

まずは語彙(ごい)を強化せよ

市販の単語集で対策している受験生が多いと思われるが、一度覚えただけで安心せず、何度も繰り返し対策すること。本文中の単語・フレーズ・文の一部を英語で言い換える問題があるので、単語集に載っている訳語をただ丸暗記するのではなく「この単語はこういった意味合いだ」というイメージで頭に入れておこう。また、A方式では与えられた単語の名詞形や動詞形を書かせる問題もあるため、活用形も含めて綴りまで正確に覚えておく必要がある。短期間で語彙(ごい)を劇的に向上させるのは難しいので、隙間時間を利用して毎日地道に対策しよう。

文法対策は整序問題で

B方式では文法4択問題や整序(並べ替え)問題、さらに文法的な誤りを含む文を選ぶ問題が出題されるため、文法問題集でどの単元も一通り完成させておく必要がある。A方式では独立した文法問題はないものの、長文を読みこなすには正確な文法知識が不可欠なので、やはり文法問題集での対策が必要だ。お薦めなのは整序問題である。問題集の整序問題に徹底的に取り組めば、文法の復習になるだけでなく正しい英文を自分で書く経験を重ねていることになるので、英作文でも大いに役立つはずだ

読解対策は根拠を重視せよ

聖心女子大学では、長文読解力が合否を分ける最大のポイントだ。内容に関する客観問題だけでなく和訳問題もあるので、読解問題集で様々なタイプの問題に慣れておこう。和訳問題では単語をひとつずつ日本語に変換して何となくつなぐのではなく、英文構造や修飾関係を正確に分析したうえでその構造に忠実に訳出すること。問題集で長文を対策するときには直感で解くのではなく、解答の根拠を意識しながら取り組み、答え合わせの際には必ずその根拠を確認するようにしよう。

自由英作文は添削指導で対策せよ

長文のテーマに関連する内容を60語前後の英語で述べさせるという形式が定着している。自分の考えを英語で論理的に説明するのは独学ではかなり難しいので、日常的に添削指導を受けて、論理的な英文を書く経験を重ねておくとよい。定期的に添削指導を受けていれば自分の弱点が明確に認識できる。その弱点を一つひとつクリアして、同じミスをしないようにしよう。