河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

2016年度までは読解総合問題3 題で構成されていたが、2017年度は500語前後の読解総合問題2 題と長めの会話問題1 題に変更された。記号で答える客観問題だけでなく、下線部和訳・自由英作文といった記述問題も課されている点は従来どおりである。独立した文法問題は出題されないが、読解総合問題のなかで与えられた動詞を適切な形に活用させるものがあり、「文脈からこの形が入るはずだ」「この形は文法的に入り得ない」などの的確な判断を下せる正確な文法力が必要になる。また、本文中の単語や下線部を言い換えさせる問題もあるので、語彙(ごい)力を鍛えるとともに「この文脈ではどういう意味で用いられているのか」を推測する力も必要だ。さらに、読解総合問題のなかに、本文中のthe“myths of success”(成功の神話)の例に適合するか否かを本文に直接述べられていない事例から判断させる出題があり、「本文内容を踏まえて自分で考える力」まで求められている。したがって、バランスよく英語の総合力を高めていく必要があるだろう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

まずは語彙(ごい)力を固めよう

高校の教科書に出てくる語彙(ごい)だけでなく、市販の単語集を何度も繰り返して完成させておくこと。本文中の単語/フレーズ/文の一部を“英語で”言い換えさせる出題が多いので、単語集に載っている訳語をただ丸暗記するのではなく、「この単語はこういった意味合いだ」というイメージで頭に入れておこう。また、与えられた単語の名詞形を書かせる問題もあるため、活用形も含めて綴りまで正確に覚えておく必要がある。語彙(ごい)力は短期間では向上しないので、毎日コツコツ対策しよう。

文法対策は整序問題で

文法問題は出題されないので、文法問題集を完全に解き尽くす必要まではないが、長文を読みこなすには正確な文法知識が不可欠であり、どの単元も一通り仕上げておく必要がある。お薦めなのは整序問題だ。問題集の整序問題を徹底的にやり込めば、文法の復習になるだけでなく、適切な形の動詞を入れる問題にも十分対応できる。このように正しい英文を自分で構築する訓練をしておけば英作文でも役に立つはずだ。

読解対策は根拠を大切に

聖心女子大学では、長文読解力が合否を分ける最大のポイントになる。内容に関する客観問題だけでなく和訳問題もあるので、記述問題も入っている読解問題集で様々なテーマの英文に慣れておこう。和訳問題では単語を日本語に変換して漠然とつなぐのではなく、英文構造や修飾関係を綿密に分析して、その構造に忠実に訳出すること。会話形式の読解問題は難解な文章ではないのだが、会話特有のスピーディーな展開についていく必要がある。問題集でこのような長文対策に取り組むときには直感で解くのではなく、解答の根拠を意識しながら解くように心がけよう。

英作文対策は添削指導で

長文の内容に関するテーマに沿って、60語前後の英語で自分の考えを英語で述べさせるという形式が定着している。自分の考えを英語で論理的に説明できるように、英語の先生に添削指導を依頼して、論理的な英文を構築する練習をしておくとよい。定期的な添削指導を受ければ自分の弱点が明確に認識できるので、その弱点を一つひとつ克服して同じミスをしないようにしよう。