河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

2017年度入試の問題分析

大問5題で記述中心の問題が3題、選択問題が2題出題された。2015年度まで各学部で1題出題されていた論述問題は2017年度も出題されなかった。解答数は、[I]から[V]までそれぞれ各10問ずつで、合計50問である。記述中心の問題は空欄補充形式が多く、下線部設問も出題される。選択の問題は空欄や設問にあてはまる歴史用語を語群から選択する形式が多い。原始・古代から近現代まで、全時代にわたり出題されている。各学部ともIVは近代史中心、Vは戦後史からの出題で、近現代からの出題ウエイトがやや高い。出題分野については、政治史や外交史を中心に、社会経済史、文化史など各分野から出されている。近年は各学部とも、文化史から1題出題されることが多い。また、2017年度は2つの学部で史料問題が出された。各学部ともに問題の難易度は、基本的・標準的なものが中心で比較的取り組みやすい問題が多い。

2018年度入試対策・学習アドバイス

不得意な時代や分野のないように

各分野からまんべんなくバランスよく出題されており、各設問とも基本的・標準的事項を記述・選択させる出題が中心である。したがって、教科書などを用いて、原始・古代、中世、近世、近現代の全時代の各分野にわたって、不得意な時代や分野のないように、丁寧に学習しておくことが大切である。文中の空欄補充の形式が多いので、歴史用語は正確に漢字で書けるようにしておきたい。基本・標準的事項が出題の中心であるということは、それだけ、日頃からの学習量が点数に反映しやすいともいえる。各学部ともに文化史からの出題がみられるので、もし「文化史分野が苦手」など、苦手分野がある場合には、その分野から学習していこう。現在得点率が低い時代の学習量を増やすことは、比較的短期間に、得点を大幅にアップすることにつながるはずである。

近現代史の学習をおこたりなく

近現代史からの出題が4 割ほどあり、近代史・現代史(戦後史)からの出題割合が比較的高いといえる。設問は教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば、正答できるものとなっているので、近現代史に関しても丁寧に学習しておくことが大切である。

史料対策を立てておこう

史料問題が苦手な受験生には、史料問題は対策を立てておけば、確実に点数を獲得できることを知ってほしい。まずは、教科書に記載されている基本的な史料についてキーワードを押さえつつ一通り目を通しておくこと。なお、未見史料については、まず、何に関する史料であるかを判断することが大切である。その際、史料の出典や設問もヒントとなる場合がある。何に関する史料であるかが判断できれば設問も解けることが多い。

過去問にチャレンジしておこう

出題形式や難易度は各学部ともほぼ同じで、教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば、正答できるものとなっている。問題文の空欄補充形式が中心の出題であり、その内容は比較的取り組みやすい良問が多く出題されている。また、過去に出題されたものと類似した内容の問題が出題されることもある。出題傾向や形式・難易度を知るためにも、ぜひ、自分が受験する学部以外の学部の過去問も入手し、時間を計って解答してみることをおすすめしたい。