河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2018年度入試の問題分析

どの学部も大問4題から構成されている。大問[I][II]が読解問題で、大問[IV]が英作文であることはすべての学部にも共通しているが、大問[III]が学部によって異なり、法学部では文法問題+会話文の空所補充、経済学部では文法問題+短めの英文(26行)の空所補充、文芸学部では文法問題+短い英文(3~7行)の空所補充、社会イノベーション学部では語彙問題+整序問題である。記号で答える客観問題と、和訳・内容説明・英作文といった記述問題が併用されているが、内容説明問題には「○○字以内の日本語で説明しなさい」のように字数制限が設定されているので、答案に盛り込む情報を取捨選択したうえで、自分の言葉でまとめるという表現力も求められている。大問[I]が100行前後のかなりの長文であることをはじめ、読む英文量が全体的に多いので速読のスキルが不可欠だ。読解問題で時間を使い過ぎるとほかの問題を解く時間が不足するので、文法問題が中心の大問[III]から先に解き始めるとよいだろう。

2019年度入試対策・学習アドバイス

語彙(ごい)力がすべての基本

読解問題が占めるウエイトが高いので、まずは豊富な語彙(ごい)力を身につけることが先決だ。難解な単語には語注がついているが、ある程度の語彙(ごい)力がないと正確に読み進められない。したがって、教科書に出てくる語彙(ごい)だけでなく、市販の単語集を何周も繰り返して対策しておくこと。その際には単語集に記載されている訳語を丸暗記するのではなく「この単語はこういった意味合いだ」というイメージで捉えておき、文脈に応じた柔軟な解釈ができるようにしておこう。

文法は根拠を重視せよ

文法問題だけでなく読解問題においても、高校範囲の文法を完全にマスターしておくことが不可欠だ。実際に出題される文法問題は標準レベルだが、全分野からランダムに出題されるので、センター試験レベルの文法問題集を完全に仕上げておくこと。正解を暗記するのではなく、解答の根拠を友人に説明してあげるつもりで取り組もう。

読解は能動的に

成城大学の読解問題では内容一致問題のような典型的な出題に加え、和訳問題や内容説明問題も課されるので難度はやや高めである。しかも「筆者が下線部のように述べている意図は何か」「下線部のエピソードは何を伝えるためのものか」のような思考力・判断力を問う設問もあるので、英文全体を大局的に捉える必要がある。したがって、英文を漫然と読むのではなく、「ここで筆者は何を言いたいのだろう?」「このたとえ話は何を説明するためのものかな?」のように自問自答しながら能動的に読み進める練習をしておこう。そうすれば空所補充問題でも「この流れならこういう内容が入るはずだ」という的確な判断が下せるようになるはずだ。

内容説明問題や英作文対策は添削指導で

字数制限が設定されている内容説明問題では、必要な情報を過不足なく答案に盛り込む必要があるので、独学で対策するのは難しい。したがって、先生に答案を添削してもらい、自分が至らなかった点を明確に認識して今後に生かすという対策がお薦めだ。添削指導を定期的に受けていれば、答案に盛り込むべき重要な情報と不必要な情報の区別ができるようになる。大問[IV]の英作文も同様に添削指導を受けることが望ましい。