河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

どの学部も大問4題で構成されている。大問[I][II]が読解問題で、大問[IV]が英作文であることはすべての学部にも共通しているが、大問[III]が学部によって異なり、文芸学部では文法問題+短い英文の空所補充、社会イノベーション学部では語彙(ごい)問題+整序問題、経済学部では文法問題+英文(30行)の空所補充、法学部では文法問題+会話文の空所補充である。記号で答える客観問題と、和訳や内容説明や英作文といった記述問題が併用されているが、内容説明問題には「○○字以内の日本語で説明しなさい」のように字数制限が設定されているので、ポイントを絞って言いたいことをまとめるという表現力も求められている。極端な難問はなく全体としては標準レベルだが、読む英文量が多いので速読のスキルが必須だといえるだろう。大問[I][II]の読解問題で時間を使い過ぎると残りの問題を解く時間が不足するので、文法問題が中心の大問[III]から解き始め、その後で読解問題に集中するという方法も試してみるとよい。

2018年度入試対策・学習アドバイス

まずは語彙(ごい)力をしっかりと

読解問題が多いことからわかるように、まずは豊富な語彙(ごい)力を身につけることが先決だ。難解な単語には語注がついているが、ある程度の語彙(ごい)力がないと的確に読み進められない。したがって、教科書に出てくる単語・熟語を地道に覚えるだけでなく、市販の単語集を何度も繰り返して対策しておくこと。その際にはCDなどの音声教材を利用して、視覚だけでなく聴覚も用いて覚えるようにすると定着しやすい。

文法対策は根拠を大切に

文法問題だけでなく読解問題においても、高校範囲の文法を完全にマスターしておくことが必要だ。実際に問われる文法問題は標準レベルだが、全分野からまんべんなく出題されるので、標準レベルの文法問題集を何冊か仕上げておくこと。正解を丸暗記するのではなく、解答の根拠を友人に説明してあげるつもりで取り組もう。

読解対策は能動的に

合否を分けるポイントはやはり読解力である。内容一致問題のような典型的な出題に加えて和訳問題や内容説明問題も課されるので、記述問題も入っている読解問題集で対策しておこう。和訳問題では英文構造や修飾関係を綿密に分析したうえで、その構造に忠実に訳出することが求められている。さらに、順接・逆接・対比のような《論理展開》に着目して文章全体の要旨を追う必要がある。何となく受動的に読み進めるのではなく、「この段落で筆者は何を言いたいのか」「なぜそういう展開になったのか」のように、能動的に読み進める習慣をつけておこう。そうすれば空所補充問題でも「この流れならこういう内容が入るはずだ」という的確な判断が下せるようになるだろう。

内容説明問題や英作文対策は添削指導で

内容説明問題では字数制限が設定されているため、的を射た答案を作成するには独学では限界がある。したがって、英語の先生に答案の添削をお願いして、自分の足りない点を指摘してもらうのがよい。このような指導を定期的に受けていけば、盛り込むべき重要ポイントがどこか徐々にわかってくる。同様に、大問[Ⅳ]の英作文も添削指導を受ければ、自分が書く英文の弱点や課題が浮き彫りになり、単複・冠詞・時制などの使い方が少しずつ改善されていくはずだ。