河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

世界史

2017年度入試の問題分析

設問数は大問ごとにバラバラで、15問以上の場合もあれば、5~6問程度の場合もあった。設問の合計数は50問となり、すべてマーク・シート方式である。出題範囲については、ヨーロッパやアメリカからの出題が多く見られるほか、アジア・アフリカ・ラテンアメリカなど広い範囲からの出題が見られた。時代においても、古代から現代史まで幅広い問題が散見される。内容としては政治史のウエイトが高いものの、経済史や文化史の出題も見られるため、偏りのない学習が必要であろう。出題のおよそ7~8割は正誤形式の出題である。また、地図問題も出題されており、都市や国家の領域を問うなど地理的な理解も求めている。全体を通していえることは、問われている内容は、教科書や用語集に即しているため、良問ぞろいともいえる。しかし、正誤判定にあたって、選択肢の文章の文字数が多いため、慣れていないと解答に時間がかかるものと思われる。

2018年度入試対策・学習アドバイス

戦後史対策をおこたらないこと

戦後史の学習に関しては、多くの受験生が苦手とする分野でもあるが、成蹊大学ではすべての学部で戦後史の出題が見られる。冷戦の動きはもちろんのこと、中華人民共和国の歴史、ヨーロッパ統合の歴史、朝鮮戦争・ベトナム戦争・中東戦争・イラン革命・アフリカの独立といった戦後の各地域の動向まで幅広く学習する必要がある。センター試験で出題される戦後史の内容は可能な限り網羅しておこう。

時代・地域の幅広い学習

時代・地域ともに幅広く出題してくるため、得意・不得意なく幅広い学習が不可欠となる。そのために有効活用してほしいのが、まずはセンター試験の問題であろう。センター試験の世界史も幅広い出題を心がけているため、対策や基礎知識の確認には打ってつけともいえる。ある程度の力がついたら、後は過去問を手あたり次第解くことであろう。その際、自分の受ける学部・日程のみならず、他学部の問題にもチャレンジしてほしい。

正誤問題の対策

問題数の7~8割が正誤問題となっており、正文選択や誤文選択などに加え、問いひとつあたりの選択肢も最低4つは存在し、多いものだと5つの文を吟味しなければならない。正誤問題の正答率を上げていくためには、まずは、選択肢に登場する語句を疑ってみることが重要である。次に、語句の内容が正しいかどうか疑ってみるとよいだろう。そして、その際に誤文と判断したら、その根拠を必ず明示しておくことが重要で、自己採点の際に教科書や用語集などを駆使して、解答根拠が正しかったかどうかを調べていこう。多少、手間がかかるかもしれないが、正誤問題の正答率を上げていくためには、歴史的根拠のない直感だけで解答した「まぐれ」正解をなくしていくことが重要だ。

解くスピードを上げていく

試験時間は60分、設問数は50問で、設問のほとんどが正誤問題で構成されているため、時間をかけて吟味することはできない。そのため、過去問演習の段階で、しっかりと時間を計り、制限時間以内に全問解答しきる力が求められる。そのためにも、前述したような正誤問題の対策を念頭においたうえで、他学部の過去問も利用して成蹊大学の合格に必要な解答スピードを身につけてほしい。