河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

世界史

2018年度入試の問題分析

2017年度と同様、大問数は学部ごとに異なっているものの、小問数は法・経済・文学部ともに50問であった。出題形式は全問ともマークシート方式であり、正誤判定問題・各文の正誤組み合わせ問題・文章中の空欄に当てはまる適語を組み合わせる問題など多様な形式で構成されている。出題範囲については、アジア・ヨーロッパ・南北アメリカなど広範な地域から問われた。時代は古代から現代まで幅広く出題されているものの、近現代史の比重が高く、すべての学部で第二次世界大戦後の出来事、いわゆる「戦後史」が出題されており、特に法学部では小問50問中、17問が戦後史からの出題であった。教科書に記載されている基本的な知識を問う問題が多くを占めるが、センター試験と比べて各選択肢の文字数が多いこと、5択正誤判定問題があること、試験時間60分に対して小問50問であることから、各学部ともセンター試験よりやや難度は高いといえるだろう。

2019年度入試対策・学習アドバイス

戦後史対策を確実に

例年、すべての学部で出題される戦後史の対策が必須となる。まずは戦後史の中核となる米ソを中心とした冷戦の開始から終結までの流れを把握したうえで、中華人民共和国の成立・朝鮮戦争・ベトナム戦争・中東戦争・アフリカ諸国の独立や民族紛争・中南米諸国の動向など各地域の状況や、国際連合・EUなど国際機関の設立など各テーマを幅広く学習して知識を積み上げ、これらの知識を1950・1960・1970年代といったように10年ごとにまとめることで膨大な情報を整理するとよいだろう。また戦後史は、世界史だけではなく現代社会や政治経済といった公民でも扱う分野である。学校でこれらの教科が授業で行われている場合は、受験科目のつもりで日々の授業に参加することが好ましい。

根拠を持って正誤判定問題を解く

小問の多くが4択・5択正誤判定問題で構成されているため、ここで確実に得点できるかが合否を分けるポイントとなる。普段の学習の際に、自身の得点力を鍛えるうえでぜひ活用してほしいのが、成蹊大学同様、全問マークシート方式で出題されるセンター試験の過去問である。一通り問題を解き終えたら、正解・不正解をチェックして学習を終えるのではなく、教科書や用語集などを駆使して各問題における解答の根拠を明らかにしよう。正解した問題についても自分の解答根拠が正しかったかを逐一確認すること。きちんと根拠を持って正解を導き出すクセをつけておくことで、正誤判定問題の正答率が飛躍的に上がるはずだ。

問題を解くスピードも意識しよう

問題分析の項目で示したとおり、試験時間60分に対して小問数は50問、さらに各選択肢の文字数は多く、5択正誤判定問題も含まれることから各問題を丁寧に吟味する時間的余裕はない。センター試験の感覚で成蹊大学の問題を解くと、あっという間に時間切れとなるだろう。適切な時間配分を身につけるため、成蹊大学の過去問を解く際には時間を計ることをおすすめする。マークシートを塗りつぶす時間やマークミスをしていないかを確認する時間を考慮に入れると、50~55分くらいで全問解き終えるのが好ましい。自分の志望する学部以外の問題も利用して十分な過去問演習に臨み、正確性とスピードの両方を鍛えよう。