河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

政治経済

2017年度入試の問題分析

法学部は例年どおり大問数が3題であり、小問数は50問であった。経済学部は大問数が1題減り3題となったが、小問数に大きな変化はなく44問であった(2016年度は大問数4 題、小問数45問)。解答方式はすべてマーク・シート方式であり、記述方式の出題は行われていない。出題はセンター試験の出題パターンに近い短文正誤選択(4択)問題が中心であり、本文の空欄穴埋め問題や一問一答形式で用語を問う問題の出題比率は高くなかった。出題範囲は両学部とも経済分野からの出題が若干多かったものの、政治分野・経済分野問わず様々な単元から出題がされており、出題数は少ないが時事問題も出題された(法学部:パリ協定、経済学部:参議院の合区)。また、例年と同様に法学部ではいくつかの出来事の時系列を問う問題が、経済学部では図表読み取り問題が出題された。出題の難易度は教科書レベルの知識で解答可能な基礎的・標準的問題が中心となっており、非常によく考えられた出題であった。しかし正確な知識を求めるやや難しい問題が一部で出題されたこともあり、それらに苦戦した受験生も多かったように思われる。

2018年度入試対策・学習アドバイス

事象の内容を重視して学習を進めよう

成蹊大学を受験するうえで強く意識しなければならない事柄は、「用語を暗記するだけの学習では太刀打ちできない」という点である。成蹊大学の出題は短文正誤選択(4択)問題が中心であり、正答を選択するには事象に関する正確な知識が必要とされる。受験生のなかには用語の暗記に終始してしまう人もいるが、成蹊大学はそのような学習では歯が立たず、用語だけでなくその内容を丁寧に押さえることが合格の鍵となる。そのため、教科書をはじめとして自分が使っている教材を繰り返し精読し、太字以外の事柄も押さえつつ、用語集や資料集も併せて活用することで知識に厚みを持たせることが非常に重要となる。事象を単なる用語として押さえるのではなく、事象の内容に関する学習を丁寧に進め、ほかの受験生と差をつけることができれば、合格がぐっと近づくことだろう。また、弱点分野をつくらずまんべんなく学習をすることも大切である。計算問題を苦手とする受験生も多いが、どちらの学部も例年高確率で計算問題が出題されるため、問題集等などの演習を通して計算問題への対応力をつけることが望ましい。さらに、出来事が起きた年代を問う問題(時系列を問う問題)が出題される点にも注意をしなければならない。出来事の正確な年号を押さえることが望ましいが、まずは大まかに「この出来事は何年代に起きたのか?」を意識しつつ学習を進めていきたい。加えて、多くの受験生にとって時事問題は気になるところかもしれないが、時事問題の出題はほんの一部であり、基礎的知識の定着が最優先である点を忘れてはならない。そのうえで、時事対策としてニュース番組や新聞に日々触れるように心がけよう。

過去問演習に力を入れよう

成蹊大学は過去問演習が特に重要な大学である。なぜなら、成蹊大学は過去(前年度)に出題された事柄が、問い方を変えて別の年(次年度)やほかの学部で出題される例が非常に多く見られるためである。学部の枠を超え、過去に出題された事柄は確実に正答できるように過去問演習に力を入れよう。