河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

2017年度入試の問題分析

経済学部は大問数4 、小問数42、解答方式はすべてマーク・シート方式。法学部は大問数3 、小問数50、解答方式はすべてマーク・シート方式。文学部は大問数3 、小問数43、解答方式は記述式14問、マーク・シート方式29問であった。経済・法学部ともに、正誤問題が数多く出題され、その他、年代整序問題も出題された。経済学部では系図を使用する工夫された出題もなされた。両学部ともに受験生の学力を判定するにふさわしい、よく考えられた正誤問題が出題されており、日頃の学習成果を発揮できたと思われる。また、ほぼ全時代まんべんなく出題された。出題分野は政治・経済・外交・文化の各分野から出題されたが文化からの出題がやや多く、差がついた可能性が高い。文学部は経済・法学部とは出題形式が異なっている。例年どおり複数の時代にわたるテーマ史が出題された。頻出史料を使用した問題も出題され、対策をおこたった受験生は苦労したことだろう。また地図を使用する工夫された出題もなされた。出題分野は各分野からバランスよく出題された。

2018年度入試対策・学習アドバイス

問題演習による実力向上を!

各学部ともに複数の時代にまたがる丁寧な問題文を用いた出題がなされ、やや特殊なテーマも出題される。2017年度は「都市の歴史」「税制史」「法制史」などが出題された。2010~2016年度では「仏教史」「貨幣史」「交通・運輸史」「対外関係史」「思想史」「女性史」「学問史」「京都の歴史」「東北地方の歴史」「前近代の政争」「前近代の政権」「建築史」「絵画史」などが出題されている。貨幣史と対外関係史は複数回の出題実績がある。また一般に受験生が苦手とする文化史の出題も多く、早めに対策をとっておく必要がある。一方、短めの問題文を用いたタイムスパンの短い大問も出題される。各学部ともに学力のある受験生が高得点を取れるように工夫された問題が多い。そこで問題演習を通じて、史料問題・正誤問題・短文選択問題・年代整序問題など、様々な出題形式に対応できる実力を高めておく必要がある。また、政治史や外交史ではやや類似したテーマが出題されることもあり、過去問の研究をおこたってはならない。

史料・地図・正誤対策を忘れずに!

例年、経済学部では社会経済史、法学部では政治史、文学部では文化史が、ほかの分野に比べるとやや多めに出題される。これはそれぞれの学部で入学してほしい学生像がはっきりしているためと思われる。また歴史の専門書に掲載された論文が出題されることもある。そこで教科書を用いた学習が重要であることはいうまでないが、その際、太字のみを覚えようとするような学習姿勢では、高得点を取ることはできない。やはり教科書を精読し、関連事項に興味を持って学習をしてほしい。つまり、用語集・史料集・図版集などを併用して、理解を深める学習をすることが有効である。特に近現代史ではグラフや史料を用いて、該当時期の出来事を問われることも多いので注意してほしい。他大学ではあまり出題されない形式の問題も多いので、経済学部志望者は法学部の、法学部志望者は経済学部の過去問を研究することも有効な対策になるだろう。また、空欄10に対し、語群50個以上のような問題もあるので、過去問に取り組んで、本番で時間が不足しないようにしてほしい。